F+S Flash
(Vol.210)


============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第173弾】
  木下 富佐生 / テイクス       <東京>
  稲田 誠 / 島根県・浜田市役所     <広島>
  奥 寛 / 兼松エレクトロニクス    <広島>
【コラム/『全体最適について思うこと』】       <寄稿>
  なぜ中期経営計画に顧客の視点が見えないのか? 高橋 義郎/TML
【コラム/『知って得する労働基準法』<No.5>】    <寄稿>
  法定休日出勤と所定休日出勤について      神門 善三郎
【コラム/『本当にやるべきことは何か?』】      <寄稿>
  検収の上手いやり方             広川 智理/プラッサム
【セミナー/『桜美林大学/ビジネス戦略セミナー』9/6開催】
  国際標準を取り巻く最新動向と企業経営の課題/大学院経営学研究科主催
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧くさい)
  東京【第185回】8月3日(水):交流会+講演会@恵比寿.「ベリータ」
           <特別講演会> 林 綾子/ジボダン ジャパン
  広島【第37回】 9月9日(金)〜10日(土):交流会+講演会+GOLF
           <特別講演会> 赤羽 克秀/日本根付研究会 会長
======================================================================

  ★☆★ 各地の新規メンバー勧誘を是非ともお願いします ★☆★
  (F+S紹介==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Forum.htm)
    直近日程に参加できなくとも今後の御案内が可能な方へは
  今後の開催案内をお送りいたしますので事務局まで御連絡ください。

■=== 【F+Sメンバー紹介/第173弾】

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
  ==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#flash
 「自己紹介」や「近況報告」をして頂ける方を募集しています!。

1) 木下 富佐生 / テイクス     <東京>

ペットで犬や猫を飼っている家が増えましたねえ!
昔はペット禁止のマンションが多かったですが
最近は小型犬はOKのところがほとんどです。
動物は世話が大変なので私は今のところ金魚です。
金魚すくいの小さな金魚だったのが、居心地が良いのか
残った2匹が20cmにも育ってしまっています・・・(^_^;)

<ご本人からの一言> 

(株)テイクスの木下と申します。
F+Sに参加させて頂くようになり6〜7年になりますが
なかなか思うように参加できず、とびとび・・・しかも、
最近は年に数回と言う参加となってしまっております。

6年ほど前自己紹介を書かせて頂いたバックナンバーを見返して
当時は、サッカーも現役でプレーしていましたから
体力の衰えで「サッカーは下降気味」
始めて間もない「ゴルフは上昇」などと書いていました。
今はサッカーはさすがに引退しまして
ゴルフの方はその後あまり練習もせず
当時とスコアは変わらずと言ったところでしょうか...(^^;

そんな事で運動不足がたたり体重が数キロ増え
今さらながらダイエットをし始めたところです。
実践されて効果があったダイエット法があれば是非教えて下さい!

またちょうどその頃から飼い始めた犬がいるのですが
しつけがしっかり出来なかったので
留守番させたり、預けたりが出来ません。
ですから家族でどこかに出掛ける時には必ず犬連れです。
この夏もどこかに連れて行かねばなりませんが
ペット可の宿泊できるところで良いところや
ペット連れで食事のできるお店の情報など
お持の方いらっしゃればこちらもぜひ教えて下さい!

会社の方は何とか続いて17年目に入りました。
6年前に比べて売り上げも社員もだいぶ増えました
その間に事業所も、もともとの「八丁堀」の他
「新宿」、「品川」と3か所に分散させた事もあり
その分やらなければいけない事も増えてしまいまして
なかなかF+Sに参加出来なくなってしまったと、言い訳をしておきます。

そんな事で日々そこそ忙しい毎日を過ごしておりますが
皆様に忘れられないようにF+Sには参加していきたいと思っています。
今後とも宜しくお願い致します。

2) 稲田 誠 / 島根県・浜田市役所     <広島>

知らなかったので調べてみたら、広島から約100km(約2時間)、
瀬戸内から日本海への移動なのに、思ったよりも近いんですね。
それにしても「石見神楽」、素晴らしいです。
それも、踊って演奏できるなんて、感動ものです!!

<ご本人からの一言> 

はじめまして、島根県浜田市役所 広島市場開拓室の稲田と申します。
先般6月10日、(株)エレコム情報サービスの福井社長様からご案内
いただき、F+S広島交流会に参加させていただきました。

ここで、浜田市の紹介を一つ。
浜田市は、島根県西部に位置し、人口約57,000人の市です。
主な産業は水産業と農業が盛んで、中でも水産業においては、
アジ、ノドグロ、カレイをブランド化し販売しています。
また、浜田市には、ユネスコ無形文化遺産に登録さている『石州半紙
(せきしゅうばんし)』を含む『石州和紙』があり、
古くからの伝統技術が現在まで脈々と受け継がれています。

さて、私が所属している広島市場開拓室では、
農水産品等の販路開拓、企業誘致、浜田港(島根県で唯一の国際貿易港)の
ポートセールスの活動を行っています。
先般のF+S広島では、企業誘致に関しての補助制度など概要を説明した
ところですが、詳しくお聞きになりたい方はぜひご連絡ください。
こちらから伺いし、ご説明させていただきます。

個人的なことになりますが、
生まれも育ちも浜田市(旭町という山の中の小さな町)です
(大学時代は愛知県に出ておりました)。

幼い頃から地域に根付く伝統芸能『石見神楽』を見ており、
小学生から地元神楽社中に所属し、今では私の生活にとってなくては
ならないものとなっています。

『石見神楽』とは、
太鼓や笛などの奏楽にあわせて神前で舞うもので、
五穀豊穣や氏子の繁栄を願って秋祭りなどで奉納されます。
石見神楽の起源は、元々神職が舞われていた神楽が、
明治初期の「神職演舞禁止令」により氏子へと移行し、
現在の形になったといわれています。
演目は30以上あり、神殿を清めたり、神様をお迎えする儀式舞と、
古事記や日本書紀を題材としたストーリー物があります。

ストーリー物では、神国島根の神話で有名な「ヤマタノオロチ退治=大蛇」
や、主人公の菅原道真が敵である藤原時平を討つ「天神」などがあります。
神楽社中(団体)は浜田市では約60あり、どの団体も古くから伝えられて
きたものを後世に残すべく大切に守ってきています。

私は、奏楽では太鼓や笛を担当し、舞う方では鬼役です。
奏楽には譜面はなく、また舞いについてもテキストはないため、
目で見て耳で聞き、先輩の教えを受けながら上達していきます。
これも石州和紙同様、大切に受け継ぎ残すべきものとして考えています。

ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください(ネットでも動画がご覧になれます)。
どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。

 ※「石見神楽」 ==> http://iwamikagura.jp/
 ※「島根県浜田市」 ==> http://www.city.hamada.shimane.jp/

2) 奥 寛 / 兼松エレクトロニクス     <広島>

トランポリンは、本格的なのはやったことがないですね。
以前に、体操の塚原光男さんが、吊り輪とトランポリンは
実際の演技を見ないと高さが実感できないぞ!と言っていたのを
思い出しました。月面宙返り(ムーンサルト)は、
トランポリンでの練習から生まれたのは有名な話です。

<ご本人からの一言> 

兼松エレクトロニクス(株)広島営業所の奥 寛と申します。
F+S広島には今年の6月より参加させて頂いております。
きっかけは、前・広島営業所長だった宮崎から「いろんな人と交流できる
おもしろい会があるから参加してみては?」と福岡へ転勤される前に紹介
頂いたことでした。

実際に参加してみると、堅苦しい雰囲気もなく、非常に有意義な時間を
過ごさせて頂き、今後もできる限り参加させていただきたいと思いました。

まず会社紹介ですが、
弊社はマルチベンダーとして、メーカーにとらわれない幅広いIT製品
からお客様に最適なITソリューションを提供しております。
サーバ、ストレージ、ネットワークといったインフラ構築をメインとして
おり、設計・構築、保守までワンストップでサービス提供できることが
弊社の強みです。中でも仮想基盤の構築においては、多くの実績も
ございますので、お困りの際はお声掛けいただけると幸いです。

会社紹介はこれくらいにして、私自身についてですが、
1979年生まれ、O型、蠍座、今年で37歳になります。

生まれは大阪ですが、実家は奈良、幼稚園、小学生の頃は父親の転勤で
浜松へ行き、高校は大阪、大学は京都と各地を転々としてきました。
そのおかげか、新しい土地、初めて会う人にも抵抗感なく馴染めるような
性格をしております。

スポーツが好きで、子供の頃はバスケットボール、ハンドボール、
トランポリンと色々なスポーツをしてきました。
社会人になってからも、走ったり、泳いだりと体を動かすことを
欠かさないようにしております。
今年からはゴルフもやっていきたいと思っています。

2002年に兼松エレクトロニクスに入社するまで
ITのことは全く理解していなかったのですが、
入社してITと芸のなんたるかを学び、10年間大阪で勤務してまいりました。

2012年7月の広島営業所立ち上げのため、広島転勤となったのですが、
転勤を機に結婚し、今では2人の娘にも恵まれ、良き父となるべく、
日々奮闘しております。

なかなか趣味に走る時間が取れていない現状ではございますが、
読書は継続するようにしております。
以前は本を読むと言えばマンガや雑誌程度だったのですが、
上司から課題図書として「坂の上の雲」を読んで感想文を書くよう指示され、
嫌々ながらも読み終えると自分の中で何かが変わったように感じ、
何を思ったか当時は頭を坊主にしてしまっていました。
影響を受けるって怖いですね(*^_^*)。

最後に、F+Sを通じて、いろいろな人と交流を深めていきたいと
思っておりますので、これからもKELの奥をよろしくお願い致します。

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■=== 【コラム/『全体最適について思うこと』】    <寄稿>

                       高橋 義郎
                   yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp
                 高橋マネジメント研究所(TML) 代表
                   桜美林大学大学院 特任教授

  〜 「なぜ中期経営計画に市場・顧客の視点が見えないのか?」 〜

やはりB2B型ビジネスの伝統的製造会社では、市場や顧客の視点を
考えるのは無理なのかな?、と思いながら、某社の中期経営計画を
眺めていたことがある。7月半ばにコメンテーターとして参加した、
大手企業の経営企画部門が集まった会合での話だ。

その会社は、卓越したエクセレントカンパニーを目指すことを中期経営計画
に謳っているのであるが、例えば、ビジネスエクセレンスモデルや
バランス・スコアカードのフレームワークに照らし合わせてみると、
確かに財務、変革プロセス、人財などの視点は明らかになってはいる。
しかし、残念なことに、市場と顧客の視点に関する計画や目標が、
あまり見られないのである。

全く市場や顧客の視点が考慮されていないわけではない。

例えば、その企業の中期経営計画では、「開発段階においては市場・顧客
ニーズを的確に捕捉する」「顧客ニーズの多様化への対応」「市場・顧客に
密着した開発の強化」「研究テーマ立案時の市場・顧客ニーズの視点の強化」
「顧客の要望に応え最も優れた製品・サービスの提供」などの言葉が
紙面に謳っている。

にもかかわらず、中期経営計画の事業基盤としては、財務、モノづくり
(変革プロセス)、人財の3つだけが掲載されているのは、ちょっと寂しい。
それらに加えて、市場・顧客の視点として「マーケッティング基盤」とも
呼ぶべきものを加えても良いのではないかと思うのであるが、どうだろうか?

そうすれば、株主、社会、顧客、ビジネスパートナー、従業員などの
ステークホルダーを網羅できる事業基盤になるのではないか。
そこに全体最適化経営のヒントがあるように思えてならない。

多くの企業がホームページに中期経営計画を公開しているのは、
株主向けのIRが主な目的と思われるが、そのため、戦略もよく分かる
ようになっていることが多いので、経営戦略に興味を持つ筆者にとって
みれば、非常に有難い情報原といえる。

そんな事をぼんやりと考えていると、7月23日付の日本経済新聞に
日産化学工業を取り上げた「発掘・強い会社」の記事が目を引いた。
渋沢栄一が作った老舗だそうで、同社の2017年3月期の純利益は
4期続けて最高の見通しだという。

快進撃を続ける秘密は世界有数の「化合物図書館」と呼ばれる同社の
生物科学研究所で、所蔵する化合物は約40万点。いまでも年に
5000点以上増え続けているそうで、欲しい化合物の名前を
パソコンに打ち込むと、実物を自動で取り出せるという。
化合物は複数の元素が化学結合によってできた物質だから、化合物の
サンプル数が多いほど、新製品に結びつく種がたくさんあることになる。
言い換えれば、組織の能力、BSCで言えば学習と成長の視点に該当する
要因であろう。それに加えて、経営的に苦しい時期でも、高分子技術に
詳しい技術者を残したことも、その要因に貢献していると言えよう。

ところで、市場・顧客の視点のことである。

この新聞記事によると、日産化学工業はどれもニッチだがシェアが高く、
利益への貢献度が大きい成果を生んでいるとのことだ。
ROEも14%強と高いレベルである。規模は小さいが収益率は高い企業
なのだ。同社が標榜したスローガンは「祈りを掲げてテイクオフ」。
その市場・顧客の視点として目指すところは、時代の変化に合わせた
事業ポートフォリオの組み替え戦略」といったあたりが該当するのでは
ないかと思える。

単なる顧客重視の心構えというものではなさそうである。
もしバランススコアカード(BSC)の「4つの視点」の因果関係が
経営の全体最適化をガイドするフレームワークのひとつだとすれば、
同社におけるBSCの「4つの視点」の因果関係は、次のように構成される
のではないか。読者の意見を待ちたい。

−−−−−
<財務の視点>
・連続最高益の更新
・規模は小さくても収益性の高い経営構造の実現
<市場・顧客の視点>
・時代の変化に合わせた事業ポートフォリオの組み替え戦略の実現
<プロセス変革の視点>
・ニッチだが高いシェアを得られる新製品輩出のプロセスの成果
<学習と成長の視点>
・化学物実物データベースとしての生物科学研究所の貢献
・高い売上高研究開発費比率と研究開発要員比率
−−−−−

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■=== 【コラム/『知って得する労働基準法』<No.5>】 <寄稿>

                  神門 善三郎 z-kando@nifty.com
                   オフィス//イービジネス・コム 
                  <人事労務政策コンサルタント>

     ======================
     〜 『法定休日出勤と所定休日出勤について』 〜
     ======================

★法定休日について

労基法は、1週間に1日、4週間に4日の休日を与えなければならない
と規定しています。
従って、1週間の日曜日から土曜日の1日を休日として労働者に付与
しなければなりません。この休日は、労働者にとって、労働を提供する
「義務のない」日として、自由に利用することを保証した休息日
ということになります。

★所定休日について

企業が就業規則等で定めた休日を云い、労働者にとって労働を提供する
「義務を免除された日」と云うことになります。
従って、年間の所定労働日数が、その分だけ削減(減少)することになります。
このように労働者の休日には、労働を提供する「義務のない日(法定休日)」
と「義務を免除された日(所定休日)があり、完全に区別して取扱う
ことになります。

★休暇日について

休暇日は、労働義務のある所定労働日に、会社の承認や法の規定に基づき
労働者の請求によって労働の義務を免除される日のことを云います。
この「休暇日」と「法定休日」と「所定休日」は、その取扱いにおいて
それぞれ違うということを理解しておくことが大事です。

★所定休日と休暇日の違いについて

一般的に、所定「休日の増加」は、その休日日数に比例して年間の労働日数
が減少することとなり、所定労働時間数の短縮ということになります。
一方で、「休暇日の増加」は、年間の労働日数に変化をもたらすことは
ありません。従って、年間の労働時間の短縮にもなりませんので
1時間当たりの賃金単価にも影響を及ぼすことになりません。
従って、夏休み・正月休みや創業記念日等を休暇にするか休日にするかで
年間の所定労働日数、所定労働時間数が変化することになります。
つまり、年間労働時間数の短縮は、1時間当たりの賃金単価が上昇することに
つながっていくことになります。

★法定休日の出勤について

法定休日は、会社の都合で「何曜日」にするかは自由に決定することが
できます。しかし、業務遂行の都合で管理監督者から法定休日に出勤する
ように業務遂行の指示命令があれば、原則として、労働者はその法定休日に
労働することを受入れることになります。

※法定休日の出勤に対する取扱は、つぎの点に留意してください。
1)法定休日の出勤労働には、4週間以内に他の特定した日と振替を
  することが認められています。
  この場合には、法定休日自体を他の日と「交換」したことになり、
  法定休日出勤には当たらないことになります。
  しかし、このような法定休日の振替(交換)は、事前(前日まで)に
  当事者間の双方で確認と承認の周知徹底を図っておくことが要件と
  なっています。
  (*事後処理では不可。「代休」として取扱うことになる)
2)法定休日出勤には、1時間当たりの賃金単価の割増率は「35%以上」の
  賃金を支給しなければなりません。
3)法定休日出勤は、所定休日出勤と所定労働時間外労働とは、
  完全に区別して取扱うことになりますので
  厚労大臣公示による「限度時間の基準」に該当せず、1カ月の
  限度残業時間である「45時間」に算入する必要はありません。
  
★国民の祝日の出勤について

国は、国民の祝日を「休日」と定めていますが、労働者を休ませることを
企業に義務付けるものではありません。
つまり、国民の祝日を「休日」にするか否かは、企業側の自由裁量に
任されています。
従って、祝日を「休日(所定休日)」にした場合に、労働者に出勤労働を
させても労基法上の法定休日出勤には該当せず、
「35%以上」の割増賃金を支払う必要はありません。

★所定休日の出勤について

所定休日とは、 企業が労働者に対して、労働を提供する義務を免除する
ことを就業規則等で定めた休日のことを云います。
一般的には、法定休日を「日曜日」に定めた企業では、「土曜日」又は
「その他の曜日」の1日を休日として週休2日制が定着しています。
そして「国民の祝日」を休日と定めているところが多くあります。
その他、創立(業)記念日、メーデーや季節的な休日(夏季・年末年始)など
が該当します。
しかし、前述の通り、この記念日やメーデー、夏季・年末年始の休みを
「所定休日」にするか「休暇日」にするかによって、
その取扱いが異なってきますので注意することが肝要です。

★所定休日出勤時間の取扱いについて

「所定労働時間」「所定外労働時間」「所定休日出勤労働時間」の3つの
労働時間は、相互に密接な関係にありますので十分注意して取扱う必要が
あります。
つまり、1カ月の法定労働時間「40時間」は、この3つの時間の総合計が
「40時間」であれば労基法違反にはなりませんし、また、原則として、
残業代を支払う必要もないということになります。

<事例>
・ 所定労働時間が「40時間」、法定休日出勤による労働時間を「8時間」
 とすると1カ月の総労働時間は「48時間」になりますが、
 労基法違反には該当しません。
・ 残業労働は、この3つの総労働時間数が、月間で「40時間」超えた
 場合に、その40時間を超えた労働時間に対して、初めて「割増賃金
 (残業代)」の支払いが発生するということになります。

★トピックス

1.マタハラ(マタニティー・ハラスメント)の相談件数が
 2年連続で過去最多を更新
 ・厚労省は、2015年度に労働者から全国の労働局に寄せられた
  マタハラ相談件数が「4762件」で、2年連続で過去最多を更新したと発表。

2.ユニリーバ・ジャパンは、今7月1日から社員が働く「場所」と「時間」の
 自由選択制を導入 
 ・同社は、工場勤務など一部の社員を除き、約400人の社員が自分の働く
  「場所(自宅・オフィス・図書館・カフェ)」と「時間(「AM6時?PM9時」)」を
  自由に選択できる新人事制度(WAA)を導入すると発表。
 〔Work from Anywhere and Anytime〕
  会社が定めた1日の標準労働時間(7時間35分)と休憩時間(60分)を
  厳守すること、並びに、上司に1週間単位で事前申請し、
  承認を得ることを条件に、自分の好きな時間に、好きな場所で仕事が
  できるようにするとしている。 
  〔1カ月の標準労働時間は(7時間35分×所定労働日数)〕

★次回は、「残業労働時間に関する割増賃金について」の予定です。

 <著者略歴> 神門 善三郎 (かんど ぜんざぶろう)
   社会調査研究所、第一広告社などでマーケティング部門のみならず
   人事労務・システム部門・経理などの責任者を歴任。
   2003年からは、人事労務政策や関連諸制度の導入・改訂・運営
   管理に関するコンサルティングや教育研修などを実施してきている。
   http://www.tru-solutions.jp/TRU_Consultants_00_Kando.pdf

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■=== 【コラム/『本当にやるべきことは何か?』】 <寄稿>

                         広川 智理
                     (株)プラッサム 代表取締役
                      http://plussome.co.jp/
    〜 検収の上手いやり方 〜

「プロジェクトの『管理の管理』」に続いて、今年(2016年)の3月3日に
AmazonのKindle(電子書籍)で発行させて頂いた、
「ベンダーマネジメント超入門」の内容を少しずつご紹介させて頂いています。

検収作業では、ベンダーに開発を委託したITが依頼通りに完成し、
指定したドキュメントも合わせ漏れなく納品されたことを確認して、
支払いを約束する社印を押しますが、
ご承知の通り、この社印は非常に重要な意味を持ちます。
「納品物に問題はありませんでした。対価をお支払いします」と
宣言している訳です。

多くの場合、検収後に発見される不具合は瑕疵担保責任期間内であれば、
無償で修正してもらえますが、その期間を過ぎると例え業務に支障を
来すような不具合でも有償で修正してもらうことが必要になります。
ソフトウェアの瑕疵担保責任期間は一般的には1年ですが、
その起算日は検収印が押された日です。

私がお手伝いしたある企業で、本当にあった嘘のような話をお聞きしました。

ある超大手のベンダーに開発を委託した数億円規模の大きなITの導入
だったのですが、不具合が多過ぎてシステムの稼動開始の延期を検討して
いるときに、そのベンダーの営業担当者が「間違いなく何とかしますので、
検収印だけ頂きたい」「うちのような会社が嘘をついたら大変なことになる」
「私を信じて」とか何とか言って、検収印を押させられたそうです。

それはある年の3月で、営業担当者としては自分の成績に関わるので
必死だったのでしょう。
そして、結局システムの稼動開始はそれから半年遅れたそうです。

皆さん、お気づきでしょうか。この契約の瑕疵担保責任期間は1年でした。
検収印が押されてから1年です。
と言うことは、システムが稼動し始めてから無償で不具合を修正して
もらえる期間は残り半年だけになってしまったのです。

ところが、それでも不具合が治まらず、あっと言う間にその半年が終わり
に近づいてきたときに、そのベンダーの責任者からご丁寧に、
「今3月末で瑕疵担保責任期間を終了しますので、保守契約を結んで下さい」
との文書が届いたそうです。

話を検収の話に戻しますが、大量のドキュメント、多機能の複雑なIT全てを
限られた期間で精査し終えるのはほぼ不可能です。

ITが要件定義書や仕様書通りに出来上がっているかどうかの確認は
主にユーザー部門の方が行いますが、現場の作業もあり、仕事の山谷も
あります。ささっと見て「OK」を出してしまう可能性も小さくありません。
ですから、ベンダー企業にまとめて納品してもらうのではなく、
何度かに分割して納品予定の物を提出してもらうと良いでしょう。

もちろん任せっきりではなく、ユーザー部門の方々が計画通りに検収(確認)
作業を行っているかどうかのチェックも必要ですよね。

 ※「日経コンピュータ」誌2016.6.23号掲載 上山 浩弁護士寄稿の
  「民法改正で変わるシステム開発委託契約」によりますと、
  民法の改正が進められており、このコラムで触れている瑕疵担保責任の
  請求期間が「システムの引き渡しから1年以内」から「欠陥を把握して
  から1年以内」に変わるそうです。

 ※気づかないまま不利な契約を結ばないための「IT契約適正化支援」
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  会社方針に基づく業務上課題の発見とその解決への自己課題の検討
   組織変革への引き金となる管理職の自己変革へのコミットメント
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■=== 【セミナー/『桜美林大学/ビジネス戦略セミナー』9/6開催】

   桜美林大学大学院経営学研究科 第7回ビジネス戦略セミナー
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    〜 国際標準を取り巻く最新動向と企業経営の課題 〜
     =====================
      開催日時:2016年9月6日(金)13:30〜17:00

2013年度から、桜美林大学大学院経営学研究科に「国際標準化研究領域」
が開設されています。本セミナーは、経営学研究科の活動と国際標準化の
重要性を企業関係者および地域社会に広くアピールする目的で、
毎年相模原市産業振興財団、相模原市・町田市の行政担当と連携して
開催しています。

本セミナーも第7回目を迎え、「国際標準を取り巻く最新動向と企業経営の
課題」と題し、四谷キャンパス(千駄ヶ谷)にて半日のビジネス戦略
セミナー(参加費無料)を開催します。

今回はISOの新展開を先取りして経営革新を推進する「人材育成講座」の
紹介も行いますので、どうぞお気軽にご参加ください。

<開催概要>

日時: 2016年9月6日(火)13:30〜17:00(受付開始13:00)
会場: 桜美林大学四谷キャンパス(千駄ヶ谷)、1階ホール
参加: 無料
申込: 定員:70名(「事前の申込」をお願いいたします)

共催: 相模原市産業振興財団
後援: 相模原市役所及び町田市役所

<プログラム>
13:30〜 開会および司会 金山 権 (桜美林大学大学院経営学研究科教授)
13:35〜 開会のご挨拶  小池一夫 (桜美林大学副学長)
13:45〜 ISO認証をめぐる最近の動向と課題
             中山 文博 (経済産業省基準認証政策課課長補佐)
14:15〜「マネジメントシステム・コーディネーター」を活用した経営革新
             高橋 義郎 (桜美林大学大学院特任教授)
15:15〜 国際標準化の推進戦略の紹介
             原田 節雄 (桜美林大学大学院特任教授)
16:00〜 革新的中小企業の「知財の創造と収益化」その2
             土屋 勉男 (桜美林大学大学院経営学研究科教授)
16:45〜 質疑応答及び総括

※お問い合わせ先および参加登録:
    桜美林大学大学院経営学研究科
    TEL:042-797-0438  E-mail:ytsuchi@obirin.ac.jp

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 研修は受講させたのに効果が出ない理由は・・・「実戦訓練不足」
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   ★☆★ 好評の《「コーチング研修(実践編)」》提供中 ★☆★
       http://www.tru-solutions.jp/tru-102.htm
   コミュニケーション改善とリーダーシップ強化へ必須のスキル
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 ・目標設定と具体的な対象者のプロファイリング
 ・目標へ近づくため対象者視点からコーチングの成功要因を分析
 ・対象者に対する具体的なコーチングシナリオの検討・構築
 ・実践的なロールプレイで対象者の各種の反応に対応可能な話法の構築
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■=== 【F+S Forum/開催日程】

 ★☆★ 各地の新規メンバー勧誘を是非ともお願いします ★☆★
 (F+S紹介==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Forum.htm)
   直近日程に参加できなくとも今後のご案内が可能な方へは
   今後ご案内差し上げますので事務局まで御連絡ください。

◆開催予定:

・東 京【第185回】8月3日(水):交流会+講演会@恵比寿「ベリータ」

 ★ <特別講演会>  8月3日(水) 17:30〜18:45  ★
 ★   『 香りとは、そして香りビジネスの可能性(仮) 』   ★
 ★       林 綾子 / ジボダン ジャパン(株)      ★
 ★ 世界一の香料メーカー:ジボダン(Givaudan) ==> http://givaudan.com

・広 島【第37回】 9月9日(金):交流会+講演会@立町「La Chic」
           〜10日(土):GOLF@白竜湖CC

 ★ <特別講演会>  9月9日(金) 18:00〜18:50  ★
 ★    『 お宝の価値 』 根付と古美術にまつわる話    ★
 ★       赤羽 克秀 / 日本根付研究会 会長      ★

◆【広島】BSC実践活用講座<第5回:スコアカード(8/10)>
 実践講座もいよいよ佳境の「KPIの抽出とスコアカード作成」です。

 好評につき10月スタート<シーズン2>開催決定!!追加参加募集中!!
  ==> http://www.pc-agent.net/BSC/

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  「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
   参加者のご紹介や【F+S Flash】のバックナンバーは上記URLで
  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記: ようやく関東の梅雨が明けそうです。関東の水瓶の水量は半分!
少し良くはなってきていますが晴れが続くとまた問題になりそうです。さて、
来週金曜日(8/5)からブラジルはリオデジャネイロでオリンピックが始まります。
選手村問題も多くあるようですが、テレビで、「我々は始めるのは得意じゃない
が、終わるのは得意な民族だ」と言っていたのを見て笑っちゃいました。競技
施設は完成するのだろうか?ジカ熱の問題やテロなどが無く無事に終了すること
を祈っています。今週の都知事選は、興味を無くす報道ばかりで困ったモノです。

※第31回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ2016)
  http://www.joc.or.jp/games/olympic/riodejaneiro/
  2016年8月5日〜8月21日(17日間)
  実施競技・種目:28競技306種目
  大会公式サイト(英語版):http://www.rio2016.com/en/

※【リオ五輪】で活躍が期待される注目の日本人選手☆50人☆
  http://matome.naver.jp/odai/2141130939248728101

※リオ五輪・日本代表応援部
  http://ouenbu.com/olympic/rio.html

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     当社提供の<組織活性化・人材育成関連サービス>は、
       http://www.tru-solutions.jp/tru-199.htm
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    ※当社の研修の特徴:
      1)全て・・・考えるワークショップ型
      2)全て・・・気付きを促す自己変革型
      3)全て・・・実践に即結びつくコミットメント型
      4)全て・・・小難しい理論排除のシンプル型
    ※1社研修を御希望の場合は気軽にお問い合わせ下さい。
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 ・「バランス・スコアカード(BSC)研修(基礎編/実践編)」戦略構築
 ・「問題感知・課題発見力強化研修」発想力強化、フレームワーク構築
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 ・「マネジメントスタイル革新研修」360度評価で行動変革と組織強化
 ・「コーチング研修(基礎編/実践編)」戦略的アプローチで確実な成果
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