F+S Flash
(Vol.187)



============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第155弾】
  吉岡 宏 / NTTネオメイト        <広島>
  中西 康治 / エイジア          <東京>
【コラム/『組織のリスクマネジメントを考える』<第1回>】 <寄稿>
  リスクは組織の目的を明確にしないと定まらない  高橋義郎/TML
【コラム/『経営者に贈る言葉』<第20回>】     <寄稿>
  「忘己利他」こそが永遠の真理   野村 修一/NOMURAコンサルティング
【コラム/『!ポケットの中のオーディオ!』】     <寄稿>
  技術だけでは優位は保てない奥深い世界       公江 義隆
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧くさい)
  東 京【第174回】10月29日(水)@恵比寿.「ベリータ」
    <特別講演会> 『ユーザ企業のSIベンダーへの不満と期待』
            広川 智理 (株)プラッサム 代表取締役
  広 島【第30回】 11月14日(金)〜15日(土)@立町.「ラグーン」
    <特別講演会> 『アスカネット起業から空中ディスプレイまで』
            福田 幸雄 (株)アスカネット 代表取締役
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■=== 【F+Sメンバー紹介/第155弾】

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
  ==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#flash

1)吉岡 宏 / NTTネオメイト        <広島>

やりたいけど色んな事情でできない趣味って誰もありますよね。
年齢を重ねると健康が理由で出来ないことも増えてしまいます(:_;)
やれる時に少し無理をしてもやっておきましょう!

<ご本人からの一言> 

(株)NTTネオメイトの吉岡宏と申します。
ハイエレコンの福井さんにご紹介頂き、昨年2013年4月からF+S広島に
参加させていただいています。

・弊社のご紹介:

NTTグループは、時代のトレンドに遅れないよう、組織のスクラップ&
ビルドを繰返し、常に変貌しているため、社内にいても把握しきれません。
そんなNTT西日本グループのNTTネオメイトは、皆様からご覧になると
解りにくいかも知れません。

NTTネオメイトは、主にNTT西日本の所内設備運営業務をミッション
とし、併せて、一般向けの二種回線サービスやアプリケーション開発等、
ITビジネスを提供している会社です。本社(大阪)と地域支店で構成されて
おります。詳しくは公式サイト<http://www.ntt-neo.com/>をご覧ください。

私の所属(本社)は、アプリケーション開発を生業としています。

大阪本社組織が、何故ロケが広島に?
実は、昭和60年に、NTTメディアサプライ(広島)として設立後、
東西分割時に、同じソフト開発会社である、NTTシスコムと(名古屋)と
合併し、NTTアプリエとなりました。その後、ネオメイトに併合され
現在にいたります。その名残で、ネオメイト中国支店と並んで、
本社広島ロケとして営業しております。

NTT西日本、自治体様、民間企業様向けのスクラッチ開発から、
NTT西日本のビジネスホン向けCTIパッケージや、電話会議システム
(一般受けしませんが、NTTグループ各社の災害対策機器として、
全国で使われています)等のパッケージ商材もあります。
最近はタブレット端末アプリも手がけています。
ご気になる商材がございましたら、ご説明にあがりますので、
お声をかけてください。

・私の出身地:

私は広島県福山市の神辺町(旧深安郡神辺町)に生まれ育ちました。
神辺は、かつて繊維で栄えた町で、子供の頃は、紡績、染色、織物の工場が
立ち並び街中で、機織機の音が聞こえ、水路は染料で青く染まっていました。
繊維業界の衰退と供に、福山市のベットタウンに変貌してきています。

神辺名物は、地酒の「天宝一」と漢詩・漢文で著名な頼山陽の師の管茶山の
名を入れた谷口屋の茶山饅頭があります。

また、歴史的記録として、日本国内でも4箇所しかない、日本住血吸虫の
風土病の地でもありました。
子供の頃は川や田んぼに裸足で入ってはいけないと言われてました。
今は完全駆除されて、地元でも知る人も少なくなっています。

・私の趣味:

有るにはあるのですが、現在お休み中であったり、家族の反対で禁止された
ものが多いです。例えば、渓流釣りが好きで、以前は、吉和の中津川に
通ったりしていました。
現在は、若い頃バイクで起こした交通事故の後遺症で、膝の靱帯を再建し
リハビリ中であること、突然の五十肩で腕が上がらないこと、老眼で
小針に細糸が結べなくなってきたことから、しばらくはお休み中です。

また、数年前から始めた、もうひとつの趣味が、果実・木の実の栽培です。
食べ終わった甘夏、八朔等の柑橘類、枇杷の種や、食べ残した、栗、銀杏を
発芽させ植木鉢に植えます。案外簡単に発芽し、観葉植物として楽しめます。
但し、難点がどんどん大きくなるので、20cmを超えるとベランダにおいて
貰えなくなり、神辺の実家に里子に出します。
神辺でも、大きくなると、山に放してこいと言われます。特に、大阪御堂筋
の銀杏はぐんぐん大きく育ち、50cmぐらいになってますので、
野良銀杏になるかもしれません。
もし、鉢植え・庭木として欲しいと言う方がいらっしゃいましたら
ご用命ください。

この他、カブトムシ・クワガタムシの繁殖・飼育、ギギやオヤニラミ等の
川魚の飼育も現在では家庭内で禁止されています。

強いて言えば、F+S広島の集まりで皆様とお話させていただくのが
残された趣味かもしれません。これからもよろしくお願いいたします。

2)中西 康治 / エイジア        <東京>

御経歴をお聞きすると波瀾万丈(ダイナミック?)な人生です。
でも、成功要因は「ヒトとの繋がり」のようです。
努力はいつかは報われる、と私は信じたいです。

 <ご本人からの一言>  

先輩方を差し置いて恐縮ですが、ご指名により自己紹介させていただきます。
F+Sの皆様、はじめまして、私は、(株)エイジアの中西康治と申します。

1972年8月に東京で生まれ、東京の中でも神奈川県に近い町田という
田舎で幼少期から高校まで野球一筋でスポーツに邁進しておりました。
高校卒業後は、大学に行くお金が無かったこと、勉強が嫌いだったこと、
生活するお金がなかったこと、生活する家がなかったこと、などを理由に
電話帳を片っ端から電話して日雇いの仕事を探し土建屋(日当8,600円)から
仕事を始めたのが私のビジネスの原点です。

その他、フルコミッションの営業や仕出し屋、葬儀屋、印刷屋など「屋」の
字が付く零細企業を転々とし、29歳の時、全くの未経験でITベンチャー
企業に転職いたしました。

IT系では、3社目になる現在の「エイジア」という会社ですが、
2002年から所属しておりまして、当時は社長役員を含めて社員数13人、
来月キャッシュアウト寸前で、倒産ギリギリの厳しい会社でした。
その当時を振り返ると想像を遥かに超える険しい道のりではありましたが、
それでも自社のソフトウェアを持ちたい!と言う強い意思と信念で、
1年後の2003年にグリーンシート銘柄に公開し、3年後の2005年に
東証マザーズに上場することができました。

ソフトウェア業界は、野球で言う所の打率がめっぽう低く10打席に1打席
のヒットが打てれば良い方と言われています。
そんな中、創業社長から言われた言葉「あきらめなければ負けは無い、
必ず相転移が起こると信じること」という言葉を信じ、初回の1本を売るのは
大変でしたが、売れてきたことへの手応え、そして喜んで頂けることへの
感動。自分達の製品は世の中に貢献できているという実感。
簡単に諦めるのではなく、小さな達成の積み重ねを実感しながら、
改善に改善を加えブラッシュアップしていくことが良い製品を作りだす
ポイントなのかも知れません。

こんなダイナミックで、可能性のあるソフトウェア業界を微力ながら
盛り上げていきたいと思っております。

F+Sとの出会いは、トランザクトの吉田奈美さんにご紹介いただきました。
お陰さまでたくさんの方々とのご縁をいただきました。
今後も人とのご縁を大切に、この歴史あるF+Sに貢献できるように
がんばって参りたいと思っております。

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■=== 【コラム/『組織のリスクマネジメントを考える』<第1回>】<寄稿>

                高橋 義郎 yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp
                 高橋マネジメント研究所(TML) 代表
                   桜美林大学大学院 特任教授

外資系企業で30年近くを過ごし、その間に手掛けてきた経営企画や経営品質
のプログラムや事業計画立案と達成支援の仕事に関与してきた。
それらの仕事を通じて、いつも頭をかすめたテーマは、事業における
「リスク」とはどのようなもので、そのリスクにどう対処していけば最も良い
のだろうか、ということだった。

実際には、一旦事業計画を作成すれば、各事業の責任者たちは目標達成に
向けて、特に財務目標の結果を出そうと懸命の取り組みを始めるのであるが、
戦略や戦術に沿った事業活動が進められていくとはいえ、リスクそのものを
体系的に捉えてリスクをコントロールしながら成果をあげていくといった
ような活動は、あまり見られなかったように思う。

そのような中で、2010年に『リスクマネジメント:原則及び指針』
(以下、リスクマネジメント規格と呼ぶ)が、JIS Q 31000:
2010(ISO 31000:2009)として財団法人日本規格協会から
発行された。これは、いわゆる日本工業規格(JIS)なので、また新たな
認証規格が出てきたのかとしか受け止めなかったのだが、認証を目的として
作成されたものではないこと、リスクマネジメントは事業計画の達成を支援
する仕組みと位置付けていること、あらゆる経営活動や範囲と形態のリスクを
運用管理するための原則及び指針であること、等の目的を標榜していることを
知り、ビジネスに関与する私たちにとっても知っておくべきコンセプトの一つ
であると考え、本稿を通じて、前述のリスクマネジメント規格の概要を紹介
することにした。

私たちの所属している企業や非営利団体(以下、これを総称して「組織」と呼ぶ)
のみならず、私たち自身の毎日の生活においても、リスクは常に存在し影響を
与え続けている。事業の目標を設定し達成する活動では、市場の動きや顧客の
意向は想定から大きく乖離することも多く、その情報把握と対応に追われる
毎日であることは言を待たない。

ほとんど全ての業界や組織では中期事業計画を作成し、自分たちが決めた目的
や目標の達成に向けて日々の取り組みが行われているのだが、組織の外部での
動きのみならず、ときによっては予期せぬ内部の事情で組織の目的や目標の
達成が左右されることが少なくない。むしろ、想定外の事情や障害などが
起こる「不確かさ」のほうが多いのが実情であろう。

じつは、この不確かさこそが、私たちの会社や組織が達成したい事業目的や
目標に影響を与える「リスク」と呼ぶものではないだろうか。

組織が毎日取り組んでいる活動には、常にリスクがある。
私たちは目的や目標を達成するために、どんなリスクがあるのか、
それらのリスクがどのように影響を与えるものなのか、そして、どのように
対応すべきなのか、を議論しながら事業活動を進めている。その運用管理は、
ややもすると場当たり的(部分最適と言っても良いかと思われる)な印象が
ある。抽出し分析されたリスクのひとつひとつが個別に対応され、
場合によってはその後も更なるリスク対応が新たに必要になってしまう事態が
起こることもあるようだ。

そのようなことにならないように、私たちはリスクそのものや、リスクを
低減する仕組みをつくり、組織の経営活動に織り込んでいく必要がある。
リスクを把握し、分析し、対応策を立案し、実行し、モニタリングとレビュー
をしていくPDCAを回せるプロセスを持つことが、組織の事業を成功に導く
重要な成功要因になるはずだ。

リスクは組織の目的を明確にしないと定まらない。

リスクマネジメント規格によれば、リスクとは「不確かさが組織の目的に
与える影響」と述べている。 
日経産業新聞(2011年6月17日)にもリスクについての記事が掲載されて
いたが、リスクを考える場合には、期待に対して好ましい方向、または
好ましくない方向に乖離(かいり)することの両方を想定するべきであり、
好ましい影響を最大化することと、好ましくない影響を最小化することを
同時に考える事が必要と訴えていた。

また、アイソス(2011年1月号)には、目的の達成に対して何らかの原因
(原因の不確かさ)が、何らかの条件下(起こりやすさや顕在化シナリオの
不確かさ)によって起こる何らかの影響(影響の不確かさ)の可能性、などと
説明している。

いずれにしましても、期待とか目的とかがはっきりしていることがリスクを
考える場合には不可欠であることが分かる。目的を明確に設定しないと、
リスクは定まらないわけだ。

たとえば、投資により30億円の利益を上げる目標を持っていた場合、
20億円の利益しか出せない予測が出れば、10億円の好ましくない影響を
もたらすリスクがあると判断される。

少し余談になりますが、リスクマネジメント規格には「審議中問題となった
事項(翻訳における考慮事項)」が紹介されている。その中で、"objective"の
訳として、目的と目標の二つを候補として検討を行ったことが書かれていて、
結果としては、"goal"を到達目標と訳しているケースがることを考慮しながら、"objective"を目標と訳すと混乱するおそれがあることから、
同規格では "objective"は"goal"の上位概念として使用されていると解釈し、
「目的」と訳したそうだ。

連載の冒頭はこれくらいにして、次回から『リスクマネジメント雑考』と
題する情報を配信していくことにする。
戦略リスク、業務リスク、クライシスリスクの3つの領域にスポットを当て、
リスクという複雑怪奇な研究対象について、経営戦略、ビジネス(事業)計画、
バランススコアカード、経営品質、マネジメントシステム、経営者や
企業事例、等を筆の赴くままに雑考し、読者の意見を待ちたい。

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■=== 【コラム/『経営者に贈る言葉』<第20回>】

                 野村 修一 nomura-con@outlook.jp
                NOMURAコンサルティング 代表

  〜!会社経営において、「忘己利他」こそが永遠の真理!〜 

◆今月の格言:

『会社経営において、「忘(もう)己(こ)利(り)他(た)」こそが永遠の真理』

(伊那食品工業株式会社、塚越寛会長)

みなそれぞれ、いい会社になろうと一生縣命なのに、どこでいい会社と
悪い会社が分かれていくのでしょうか。それがこのごろ少しわかってきま
した。種の保存ですから、これは極めて生物的な発想ですが、人間の場合
は永遠の真理のようなものに沿っている会社が、きちんと「いい会社」と
して残っているんです。

私は宗教を専門的に学んだことも研究したこともありませんが、何とな
く感じるのは、宗教の教えは何かと言うと、どうやら「利他」なんです。
「忘(もう)己(こ)利(り)他(た)」という言葉があります。これは
天台宗の開祖、最澄の「己を忘れて他に利するは慈悲の極みなり」という
教えに基づく言葉だそうです。この「忘己利他」が、どうも宗教の根幹に
なっている教えだろうと思うんです。これはなかなかできることではあり
ません。けれどもこれが、ビジネスにとって一番大事な永遠の真理では
ないかと私は思っているんです。

◆今月のテーマ:「経営者の役割」(3:利益を確保する)

日本の中小企業・小規模事業者約420万社の内、8割近くが赤字と言われて
いる。10年以上売り上げが低迷、又は赤字基調から抜け出せず、倒産又は
もがき苦しんでいる企業が山ほどある。その中で、あえなく沈没する会社は
後を立たないが、懸命な想いで再起を図っている会社も少なくない。

いままで、「経営理念・ヴィジョン」、「元気な会社」、「再生する会社」、
「孫子の兵法」、「ランチェスターの法則」をご紹介してきました。
いよいよ最終章ですが、今回は会社運営の要となる「経営者が果たすべき役割」
の内、<3:利益を確保する>について、そのポイントを整理させて
いただきます。

<3.利益を確保する>

ドラッカーは、「利益の本質は未来費用である」と言っている。利益は未来
に向かって企業の原動力となるものであり、企業の存続・発展のためには、
利益の拡大は不可欠と言える。いくら高邁な理念を説いても、結果として
利益が出なくては、経営者として失格である。

儲かる仕組みを作り、適正な利益を上げていくことこそ、
経営者の大事な仕事である。

二宮尊徳は、「経済を忘れた道徳は寝言」、「道徳を忘れた経済は罪悪」と
説いている。尊徳は自然の摂理(四季)から掲示を受け、収穫の1/4は残す
ようにとも言っている。現代流に言えば、売上高の25%は利益として残せ
ということである。

適正利益がなければ、下記のようなことが起きる。
・昇給、賞与原資がない。
・機械設備の更新ができない。
・資金不足が起きる。
・倒産の危険性が高まる。

企業を存続させていくために必要な適正利益とはどの程度が望ましいのか。
企業は計上した利益から税金を納め、株主に配当し、かつ将来のために内部
留保をする。最低限、これらを満たす金額を計上することを目標とすべきで
ある。

以上です。次回も引き続き、『経営者の仕事』(4:組織を活性化する)に
ついて整理させていただきます。

◆編集後記

言葉は心の反映であり、口に出して言わなくても表情に表れている。
君子はその表情を読み取り、相手の状態に応じた対応をするが、
小人は相手が言葉に出した内容でさえ聞く耳を持たず、
自分が話すことだけに熱中する。

ビジネスにおいても、おしゃべりな経営者、おしゃべりな営業マンで
成果を出している人は稀である。相手に合わせるよりも自分本位になる人が
相手の信頼を得ることができないのは至極当然である。

最後までお読みいただき有難うございました。
ご感想・ご意見がありましたら、お気軽に上記メルアドにお願いします。
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■=== 【コラム/『!ポケットの中のオーディオ!』】    <寄稿>

                公江 義隆 y-koe@air.linkclub.or.jp
               JUAS/ISC、もとITコーディネータ
                もと武田薬品工業(株)情報システム部長

定年で会社をやめる前の10数年間、会社が東京・大阪の2本社制を採っていた
ため、東京と2つの大阪のオフィスの間を走りまわっていた。
かなりの移動時間が発生する。「公共の場所で書類やパソコンを開くのは
セキュリティ上まずい」を言い訳に、移動中はうつらうつらしながら音楽を
聴く休養の時間にしていた。

そんな時期に買ったのはソニーのNT-1というディジタル・マイクロ・カセット
・レコーダーである。スクープマンという愛称がつけられていたから、
今のICレコーダーのような用途を考えた商品だったのだろうが、結構良い音
がしていた。テープが高価で且つ録音に時間がかかるのが難点であったが
10年あまり愛用した。

その後、定年退職して乗り物の中で聞く機会はなくなったが、どこでも聞ける
手軽さは断ちがたくアップルiPOD-5g(第5世代モデル)を代わりに買った。
音づくりに工夫をしているようで、音源によっては中々味のある音がした。
内蔵の32GBのハードディスクにはCD約40枚分の曲が入る。手持ちのCDから
選びぬいた(?)銘盤ライブラリーが手許に出来た。

iPODは、修理や電池の交換を新しい機器に交換という方式でメーカーは
対応していた。電池の寿命が来た時、上記のiPOD(5g)は既に製造中止に
なっていた。新しいモデルのiPOD-Touchを入手したが、音が固くまた楽器の
数が多い曲では音が混濁してしまい、クラシック音楽にはチョッと厳しい
ようだった。あらためてこの機械はMP3でPOPSやROCKを聞く機能つきの、
ネット(iTune)ベースの多機能電子手帳と認識させられた。

音が良いとの評判で当時発売されたソニーのWALKMAN NW-A867を買った。
悪い音ではないがそれほど際立つ音でもない。こちらはFMラジオや映像などの
付録機能つきのお手軽音楽再生機と思った。容量が64GBありCD80〜90枚分が
入ることになる。かなり気楽に見繕ったCDを入れて聞いてきた。

その一方では、図らずもアップルとソニーの設計力の差を感じさせられる
ことになってしまった。

両機の中身を見れば、恐らく使っている部品や電子技術のレベルに大きな
違いはないだろうと思う。しかしiPODの設計コンセプトとその洗練度・
徹底度に対して圧倒的な落差を感じてしまう。

この種の道具では、操作ボタンの位置や大きさ・形、触った時の感触、
また画面構成やその中での表示項目、文字の大きさ・色、表示順序などの
画面設計・操作方法と、見た目のデザインとの間には高い関連性がある。
フォントによって同じ大きさでも文字の見易さ・美しさが大いに異なる。
また画面タッチ時間の僅かな違いで、スクロールのつもりの操作が
メニュ展開になってしまうなど意図せぬ動作が起こる。
こんなことはiPODではほとんど起きなかったから使用者の「慣れの問題」
では済まない問題だろう。こういうことに対するWALKMANの設計者の感覚の
鈍さを悲しいほど感じさせられた。

常人には所詮真似など出来ない変人スティーブ・ジョブスのベストセラー本
など読むより、認知科学や人間工学の基礎勉強でもするのが先だろうと思う。

また、このWALKMANの上下部分は円弧の一部となる曲線に作られている。
イヤーフォンのジャックは中心から外れた位置につけられているので、
イヤーフォン・プラグは本体に対し斜めに差されることになる。
プラグの方向など機能には関係ないが、何とも落ち付きのない感じになる。
「これが恰好イイ!」と思って設計者が意図的にそうしたのなら、
それは好みの問題で仕方がないが、しかし恐らく「そんなことに思いが
至らなかった」ということなのだろう。あるいは、筐体内部の部品レイアウト
の都合を優先してこんなことにしたのかもしれない。
いづれにせよ問題は深刻である。

このような問題は、他の日本の家電製品にも感じることが昨今多い。
日本の商品企画者・設計者、本当にしっかりして欲しい。

ディジタルの時代、多機能=高性能・高品質ではない。
ディジタルでは機能は簡単に真似できる。多機能を商品価値にしようとする
考え方では高コストの日本は勝てない。「世界が日本に求める、日本にしか
出来ない真の高品質とは何か」を問い直す最後の時だと思う。
日本人が選択の余地なく“MADE IN CHAINA”を平気で買い、中国からの
観光客が、手に持てるだけの“MADE IN JAPAN”を先を争って買いこんで行く
現状を直視すべきだろう。

ヘッドフォン・イヤーフォンは、NT-1時代からKOSS(米国メーカー)の
PortaProという携帯容易な小さな開放型のヘッドフォンを使ってきた。
比較的素直な音で、特に音階としてはっきり聞こえる、昔のJBLを思い起こ
させるような開放的な低音が気に入っている。商品寿命20年余のロングセラー
製品である。当時は1万数千円したが、昨今は4〜5千円で手に入るようだ。

その後、AKG(ウイーンのメーカー)のカナル型イヤーフォン(K324P)を
買い足し使い分けることにした。これは低音部・高音部を強調した所謂
ドンシャリ傾向のやや強いタイプで、音源によってはとんでもない音になる
一方で、大変魅力的な音を出すこともある。
音が落ち着くまでに1年近くのエイジングが必要であった。
このAKGのイヤーフォンも当時1万数千円したが、程なく中国製造をやめ
販売中止された。しかし、その後も数千円でネット通販に贋作が大量に
出回って、その真贋の見分け方がネット上で議論されていた。
こんなものにまでコピー商品が大量に出回る世の中になったとは知らなかった。

今、オーディオ分野では「ネット・オーディオ」「ハイ・レゾ」がキーワード
らしい。傑出したデザインと操作方法の製品を輩出する北欧デンマークの家電
・音響メーカーB&Oや、英国の音響機器専門メーカーLINNなどは、数年前に
CD再生機器の販売をやめたし、米国や韓国などではこの分野の高級(=高価)な
製品を作るベンチャー企業が乱立する。

ここでも日本の大手メーカーは遅れとっているようだ。もっとも"ネット"は
とも角、ハイレゾ(High Resolution)は嘗てのデジカメの画素数競争のような
ことにならないよう望みたい。

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・東 京【第174回】10月29日(水)@恵比寿「ベリータ」

 ★<特別講演会>10月29日(水) 17:30〜18:45 ★
 ★   『ユーザ企業のSIベンダーへの不満と期待』    ★
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 ★    広川 智理 (株)プラッサム 代表取締役     ★

・広 島【第30回】 11月14日(金)@立町.「ラグーン」
              15日(土)@八本松.「広島東映CC」

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 ★    11月14日(金) 17:30〜18:45    ★
 ★   『アスカネット起業から空中ディスプレイまで』   ★
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編集後記: フィギャースケートの高橋大輔選手の引退報道から、「引き際」を
再度考えることとなった。最近何名かの閣僚が辞任したのも(本人が望んだか
どうかは別にして)「引き際」を考えてのことだろう。企業のオーナーで、いつ
までも引退せずに後継者を決めたは良いが上手く行かないと戻ってきたりする
ケース、見苦しい。「引き際」が悪い顕著な例だ。同じような推移をたどったが
ユニクロの柳井さんは戻ってきて再成長を成した逆のようなケースだが、本当
にそうなのだろうか?また、ジャパネットの社長交替は「何故、今なのか?」と
心配されている。どちらも、何年か経った時に歴史が成否を証明するのだろう。

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