F+S Flash
(Vol.155)

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第130弾】
  那須 宗也 / エルテックス         <東京>
  久保井 司 / 富士通システムズ・ウエスト  <大阪>
  太田 尚  / 和食「美味佳肴 喜の間」    <東京>
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】  <寄稿>
  「ニチレイに見る「こだわり経営」のBSC的考察」高橋 義郎/TML
【コラム/『闘病記「大動脈弁閉鎖不全症」』】      <寄稿>
  闘病記(1)〜 生まれつきの心疾患 〜    北田 勝久/オフビート
【コラム/『朝令暮改って必要?(変えるべきか変えざるべきか)』】
  〜 信念で変えるな!勇気で変えろ! 〜      西嶋 陽一/TRU
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧ください)
  東 京【第161回】9月5日(水)@都立大学「IHATOVO」
     ※驚異のテーブルマジック「Mr.サギー」をお楽しみいただきます。
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★「facebook」やってます。お友達になってください!(#^.^#)!
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■=== 【F+Sメンバー紹介/第130弾】

1)那須 宗也 / エルテックス    <東京>

ある方の御紹介で、当時の新横浜のオフィスで最初にお目に掛かりました。
以下に書かれておられるように、ずっ〜と、ゴルフ場でしかお目に
掛かっていません。大好きなお人柄の一人で、見習いたいです。
退場宣告はあり得ません。私の方が先に退場しかけました。(#^.^#)

<ご本人からの一言>

(株)エルテックスの那須宗也です。
2004年のVol.57で自己紹介させて頂いておりますので
今回は近況報告と致します。

F+Sメンバーとしての活動は「F+S懇親ゴルフコンペ」のみに参加
していたため、西嶋さんが体調を崩され、東京地区での懇親ゴルフこんぺが
中断した後は殆ど、F+Sのメンバーとしての活動は「無」の状況です。

前回に自己紹介した2004年以降の約8年間の活動は、監査役と言う
立場から皆さんに報告できるほどの記録がないため、
幾つか社外活動の成果含めて皆さんに紹介します。

一つは、定期的な大学の講師。私の活動の場は主に神奈川県ですが、
県には情報サービス産業協会があり、その中の産学連携活動で業界を
紹介する「SE講座」を大学で開講しております。
その講師としての活動を行い、年に何回か若き学生達との交流の場を得て、
私にとっては学生へ講義、そのための新しい情報の入手、講義資料の作成
など刺激になっています。

この講座は協会の社員向けに作られた「SEハンドブック」
(1992年初版で現在第7版発行)をベースに1講座14コマ構成で、1コマ
ずつ協会員が担当し、現在は県内の大学中心に10校で開講しております。

二つ目は、約4年間の研究会活動での成果物「要件定義項目チェックリスト」。
これは富士通(株)のソフトウェア関係のベンダーの集まり、
FSA技術委員会の中で、私の担当した上流工程部会の報告書の添付資料
として纏めたもので、IPA発行の「経営者が参画する要求品質の確保」と
情報を共有し請負側から要件定義のために確認すべき項目を並べた図書です。

ただ、経験豊富なベテランからは既知のことであり、チェック項目が多すぎて
実用的でないとのコメントがありましたが、要件の曖昧さがどこに残っている
かを顧客と共有する為の資料としては必要と理解しています。

三つ目は、自己満足の成果物「一括請負/受託開発プロジェクトにおける
作業チェック項目」。これは私の原点であるエンジニアリング会社の
プロジェクト遂行管理をベースに、新人の営業員とプロジェクトリーダー
向けに、SI事業のプロジェクト遂行と管理上の確認すべき事項について
作成したものです。

ただ、新人には文言の説明が必要、ベテランには当たり前の項目を並べた
ものなので、残念ながら社内ではあまり活用されていないと言うのが
活動の近況です。

西嶋さんとは約20年の付き合い、F+Sとの関わり合いは約10年、
エンジニアリング業界から不案内なIT業界に変わって約19年間、
業界の仲間に助けられてここまで活動して来られましたが、
本年の9月の株主総会で常勤監査役を退任することになりました。

仕事以外に趣味もなく隠居生活ができるのか(本人は自覚しています)、
まだまだ企業活動に拘るかは決めかねています。

西嶋さんから退場宣告されるまではF+Sメンバーです。
皆さんに協力できることもあると思いますので、
今後もよろしくお願いします。

2)久保井 司 / 富士通システムズ・ウエスト    <大阪>

2004年のVol.60で自己紹介を一度書いて頂いていますが、
名古屋から大阪への転勤もあり、近況報告と言うことでお願いしました。
久保井さんとは、以前に名古屋でゴルフに行ったときに面白いエピソードが
ありますが、もし興味があればお会いしたときにお話ししましょう。

<ご本人からの一言>

大変お世話になっております。
(株)富士通システムズ・ウエストの久保井です。
今年2012年4月に富士通の地域SE会社は再編、
大きく東・西・九州の括りで統合となりました(九州はそれ以前に統合)。
東が「富士通システムズ・イースト」、西が同、「ウエスト」、
九州が「富士通九州システムズ」という社名です。
九州にはF+Sの小宮 勝さんが在籍されておられます。

私は旧:富士通中部システムズ在籍でしたが、この度ウエストの社員となり、
勤務地も旧会社の本社があった名古屋から転勤で新会社の本社がある
大阪は京橋におります。

これまでF+S名古屋のメンバー皆様には大変ご懇意にしていただきました
が、今回の会社統合で目まぐるしく名古屋を去ってしまった点を深くお詫び
申し上げます。しかしF+S名古屋には今後も機会があれば参加させて
いただきたく、その折には、また宜しくお願い致します。

さて、ここ大阪では、勤務先から京阪電鉄で僅か4駅の旭区の
「千林(せんばやし)商店街」の近くの賃貸マンションに家内と2人で
住んでおります。

ここは、かの「ダイエー」発祥の地(当時は主婦の店・ダイエー薬局)
との事ですが、さらにWikiによると、「大阪でも1、2を争うほどの
活気ある商店街で、個人商店との価格競争から日本一安いとも言われる」
とあり、これは事実かと思います。
野菜の販売例でご紹介しますと、ナス5本で100円、キュウリ5本で
100円、しめじ5袋で100円、キャペツ大1コで100円、
トマト中6コで200円と(以上いずれも国内産)、驚くべき価格なのです。

また、この長い商店街の北口から淀川に向かい少し歩くと、
「常翔学園 大阪工業大学」があります。

F+S名古屋の先輩で某社の経営幹部の方々や、現在勤務する部署の
大先輩、そして日本マイクロソフトの樋口社長(奇しくも2005〜6年の
ダイエー社長)も、ここの卒業生とのことで、
このすばらしい学園に対する尊敬の念が絶えません。

加えて、千林駅から徒歩通学する同男子学生に交じり、稀にAKBの
「こじはる」や「ゆきりん」に似た女子を発見した日には、30年前に戻り
この学園で出直したい衝動に駆られるのは私だけでしょうか!?・・

「かのダイエーやこれら傑出した人材を輩出した千林は、
実はパワースポットに違いない!」と勝手にぶち上げ、
同商店街の宝くじ売り場で一攫千金を狙うこともしばしばです。

そんなこんなで、生まれて初めての愛知県以外の生活はとても楽しいです。
もともと両親が関西人(兵庫県と和歌山県)だったこともあり、
この地の文化・言葉(関西弁)・人情には馴染みがあるので、
スムーズに関西人化しました。

最後に、仕事の方は「ぼちぼち」ということで、SE以外の職種
(コーポレート・スタッフ)は未だ不慣れで多くを語れませんが、
もし今後、大阪F+Sにも参加させていただくような場合は、
何卒宜しくお願い致します。

3)太田 尚 / 和食「美味佳肴 喜の間」    <東京>

知り合ったのは1998年、M社(SCMベンダー)におられた頃です。
F+Sには、東京湾の釣りイベントにしか参加されていません。
あんなところで会うなんて!って感じで再会しました。
和食店のオーナーに変身(転身)されていたとは全く知りませんでした。
F+Sメンバーですと言って予約すると何かサービスがあるかも?(#^.^#)?
ちなみに、渋谷のレストラン(「ラ・ゴローザ」です)への手土産は
ザンネンながら釣果ではなく網代の干物でした。

<ご本人からの一言>

2012年5月の平日、渋谷のとあるイタリアンレストランの営業時間前。
シェフと立ち話をしていると何やら手土産(釣果?)を持ってレストラン
に現れた男性が1人。シェフと一言二言会話して立ち去って行きました。
どこかで見覚えのあるお顔。少し白髪が多いかな、と思いながらも、
ご無沙汰した年月を考えると増えた白髪にも納得がいって
シェフに確認する。「今の男性、西嶋さんですよね?」 

西嶋さんにしても、私がこんな時間にこんな場所にいるとは思いもよらず…、
それもそのはず私が西嶋さんと出会ったのはサプライチェーンやレベニュー
マネジメントのコンサルタントをしていた頃でしたから・・・。

あらためて自己紹介させていただきます。
銀座で和食屋を営んでおります太田です。
とは言っても外食産業に入ったのは3年半前でそれまではいわゆるIT産業
に従事しておりました。

大学の理工学部を卒業後、当時は理系出身者が皆無だったコンサルティング
会社に入社。いくつかのプロジェクトを経て1991年に今でいう
ERPなるものに携わります。

ERPなんて言葉、まだ海外にすらなかった時代でした。
97年からはSCMに特化したソフトの販売とコンサルティングに従事します。
企業にとって重要な分野であるにもかかわらず、そのマーケットをERPほど
に伸ばすことが出来なかったのがちょっと心残りです。
04年、ライセンスビジネスはとっくに終わったと勝手に決めつけ、
回線とアプリを合わせたビジネスを展開したくて回線屋でのコンサルティング
を始めました。こちらは大苦戦。インフラ屋の強みをビジネスモデルに
しきれないままに年月を過ごしてしまいました。

会社勤めをしていた頃から、旨いものには目が無く、
毎晩お酒を飲んでいたのは、多分多くの皆さんと一緒。
いつか自分の店を持てたら、と漠然と思っていました。

そうだな、50歳になったらやってみよう、と。
回線屋を辞めようと思ったのが45歳の時。
少し早いかなとも思いましたが、5年待っても何も変わるめぇと、
退職後の準備期間を経て、09年1月、銀座に和食屋を開店しました。

お店の名前は『美味佳肴 喜の間』(びみかこう よろこびのま)と読みます。
  http://r.gnavi.co.jp/e358200/
  http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13095825/

旬の食材を2〜3週間ごとにテーマとして決めて献立を組んでいます。
会席料理屋さんに行くと、例えば「鱧が旬なので…」って鱧を使った
料理が一品だけ出てくる。
会席料理は同じ食材は一度しか使わないのが一般的なのですが、
これが私には物足りない。
旬の鱧だからこそ、お椀も、お造りも、天ぷらも、鱧鍋だって食べた〜い!
という事で当店では旬の食材を2〜3品はコースに盛り込むことにしています。

「今日は鱧をよく食べたな。」って帰ってもらって、
翌年「鱧の季節だから喜の間で鱧食べなきゃ」って来てくれたら嬉しい
と思ってます。

夢は毎日カウンターの隅で人知れず飲んでいる事。
やりたいお店は自分が行きたいお店だから、そこが一番幸せな場所でありたい。
ところが、現実はお客さんが来るとカウンターに座ってなんかいられず、
暇ならヤキモキして落ち着いて飲んでいられない…。
果たして夢は実現できる日は来るのだろうか???

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
 http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#『F+S Flash』

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  問題の発見&整理から課題抽出への紐付け、解決への実行計画策定
   PDCAまでの全体の流れを学習していただく一日コースです
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  問題は、目的と解決・改善への意志のあるところでのみ課題となる
  ★☆★ 「発想力を磨く!問題感知・課題発見力強化」研修 ★☆★
      2012年9月13日(木)10:00〜18:00 <414080>
http://www.juas.or.jp/seminar-event/open_seminar/detail.asp?SEMICODE=414080
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 発想力(新しい視点で物事をとらえるアイディアを生み出す力)を養い、
 課題発見力(何をすべきかの本質を見極める力)と課題解決力を磨きます
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■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

 〜〜『ニチレイに見る「こだわり経営」のBSC的考察』

                高橋 義郎 yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp
                 高橋マネジメント研究所(TML) 所長

ニチレイは2005年に事業部門を分社化し、サービス(間接)部門の
シェアードサービス会社を含めた5社を、持ち株会社のニチレイが統括する
グループ会社になっている。

食の川上から川下まで多岐にわたる事業を展開し、
その事業は冷凍・レトルト食品などの製造や、専門商社、物流などで、
各社が採用する人材の各種多様なスキルを持つ専門家を育てるため、
グループ全体の人材を把握して育成するための「人財委員会」を設けて
働きがいの向上や人材育成の施策についてのノウハウを共有化している
という。自立自助の精神の実現ということになるのであろう。

日本冷蔵という会社のルーツから受け継いでいるのは、水産物を冷やす技術
である「冷力」であり、同社はこの冷力を基盤に事業の幅を広げてきた歴史
がある。

この事業拡大を目指す社内風土とともに、品質や内容に強い「こだわり」を
持ち、冷凍食品、低温物流では現在でも国内トップ級のシェアと技術を
持っていると自負している。
これらの成果として、アセロラをメジャーな商品に育て、
また、こだわりの畜産品「純和鶏(じゅんわけい)」がある。

こうした「こだわり」の仕事を実現するのは、やはり優れた人材であり、
成長を感じながら働くことで成長できるという観点から、
「顧客満足(CS)の向上は、従業員満足(ES)」という方針は、
今年5月に公表した、

2016年度を最終年度とする中期経営ビジョン「GROWTH 2016」を
推進する重要な成功要因となっていることは言うまでもないであろう。

これらの人材重視の経営の取り組みをバランス・スコアカードの
「4つの視点」に記述してみると、以下のようになるのではないだろうか。
読者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−−
<財務の視点>
・「中期経営ビジョン2016年」の達成
<顧客・社会の視点>
・顧客満足の実現
・海外でのニーズに応える事業展開
・冷凍食品、低温物流における国内トップ級のシェアと技術の実現
<プロセスの視点>
・5社分社化による経営効率とスピード感のある経営プロセスの実現
・海外の各市場での地元の生活者の暮らしを実感し食文化に合った
 商品開発と提供
・食の川上から川下まで多岐・多様な事業の展開
・品質や内容に強い「こだわり」を持った商品開発や展開
・冷力を基盤にした事業展開の推進
<学習と成長の視点>
・自立自助の精神を持ち、新しい発想で事業展開できる人材の確保
・人財委員会による人的資源の育成と働きがい向上のノウハウ共有化
・経営目標実現に向けての人材育成の実施
−−−−−−−−−−
(参考:日経産業新聞 2012年7月1日)

┏━━━━━━━━━━━ COFFEE BREAK ━━━━━━━━━━━━━┓
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  ■<メルマガチェック> 生産管理から学ぶ「問題感知の鍵」■
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『楽なやり方は速くできる』
 速く仕事が出来るのは、手順・方法がしっかり決っていて「楽なやり方
 になっている」ハズです。「難しいやり方」をさせて「速くやれ!」と
 いうのを無理強いと言います。仕事のやり方や、やらせ方が無理強いに
 なっていないかどうか、見直してみたらどうでしょう。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『仕組み』
 私達は会社の中だけでなく、日頃の生活の中でも「仕組み」という言葉
 をよく使うが、辞書で探すと「仕組みとは、物事の成り立ち・構造」と
 いうように解説されている。したがって、社内の「仕組み」は、仕事の
 成り立ちと、それを進めていくポイントを「ルール(基準)化」したもの
 と考えることも出来る。「基準」というのは、不変であることが望まし
 い姿だが、企業活動では、環境が変われば変えなければならないことも
 ある。しかし、会社の中では、変えていくことに物怖じする人が多い。
 「基準(ルール)」を破ったり、守らないことと、周りの変化に応じて
 ルールを変えることは全く別の次元の話である。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ※和田朋一郎「1分間実践生産」より http://www.isk.ne.jp/
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■=== 【コラム/『闘病記「大動脈弁閉鎖不全症」』】

F+S東京メンバーの重鎮であり、私の大学の後輩でもある北田さんが
大手術から生還してきましたので「闘病記」を書いてもらいました。
長編になっていますので何回かに分けて掲載させていただきます。

※北田さんのブログにも同内容が掲載されています。
 ==> http://www.offbeat.jp/blog-kitada/20120722_3627
−−−−−−−−
                    北田 勝久 (株)オフビート
                      kitada@offbeat.jp

皆さん、大変ご無沙汰しております。
5月末よりブログ、Twitter、Facebookなどで全く情報発信ができず
申し訳ありませんでした。実は、5月30日に入院、6月5日に
「大動脈弁基部再建術」の手術を受けました。

この間、長期休暇をいただき、大変お世話になっている企業の皆様、
様々な方面からご支援をいただいている皆様、そして、転職相談に来られ
ている皆様には、大変ご迷惑をお掛けしています。
また、入院期間中、携帯にお電話を頂戴した方々、FacebookでDMを頂戴した
方々には、返信ができておらず、お詫び申し上げます。
 
術後は、いくつかのエピソードを残しつつ、入院期間は予定より長くなり
ましたが、お陰様で、7月16日に、無事に退院することができました。
 
ただ、すぐに仕事に復帰することは難しく、2〜3週間は自宅で療養し、
体力回復に努め、その後は、主治医と相談しながら、少しずつ仕事復帰
していきたいと思っています。
ですので、今しばらく、ご迷惑をお掛けすることになりますが、
何卒よろしくお願い申し上げます。
 
入院中は、たくさんの方々から激励のご連絡をいただき、
本当にありがとうございます。感謝申し上げます。
 
さて、退院後ですが、夏場は気温が高く、心臓に負担が掛かるということで、
7月中は外出禁止を言い渡されていまして、お仕事をしている皆さんには
申し訳ないのですが、冷房の効いた自宅で、テレビを観たり、本を読んだり、
時々、PCを開いたりしています。

主治医も言うのですが、「急がば回れ!」 急いで仕事に復帰して
体調を壊すよりも、今はぐっと我慢して、9月・10月で涼しくなった頃を
目処に完全復帰をしたいと思っています。
それまでは、可能な範囲、無理のない範囲で・・・・。
 
それと、もう一つ、今回の手術・病気についての質問もたくさん
いただいていまして(特に、同年代以上の方々から)、
「闘病記」なるものを、ブログで書いてみたいと思っています。

★☆★ 闘病記(1) 〜 生まれつきの心疾患 〜 ★☆★

励ましのメールと一緒に、「闘病記、楽しみにしています!」
というメールもいただき、少々緊張気味に、闘病記を書かせていただきます。

「北田と長い付き合いなのに、そんな話聞いてないよ!」という内容も
ありますが、笑いながら読んでやってください!
そして、同年代で同じように闘病中、健康に不安のある方、
一緒に頑張りましょう!!!

さて、今回の手術についてお話する前に、子供の頃の話もさせていただく
必要があるので、少しお付き合いください。

僕は生後3ヶ月で声が出なくなったそうです。
大粒の涙を流して、大きな口を開けて泣いているのに泣き声が出ていない。
両親はすぐに病院に連れていったところ、
「心室中隔欠損」という先天性心疾患で、心臓の右心室と左心室の間の壁に
穴が開いていて、これから体に送り出される綺麗な血液と、体から戻って
きた汚れた血液とが混ざってしまっている病気だとわかりました。
「手術しないで放っておくと、20歳くらいまでしか、生きられない。」
とお医者さんから言われたそうです。

両親は、「手術しなくても大丈夫!」と言ってくれるお医者さんはいないか?
と、いろんな病院に僕を連れて行きましたが、どこでも言われることは・・・。

確か、小学校1年生の時だったと思います。

和歌山県立医科大学病院に検査入院した時のこと。
検査後、お医者さんが両親に「手術をさせて欲しい!」と言ったらしい
のですが、当時は、手術の成功事例が1件もなく、両親は、
「子供を殺される!」と思って夜中に病院を脱走したことがありました。
子供ながらに父親に抱かれて、病室を出たことを
今でも鮮明に脳裏に焼きついています。

2年後(小学校3年生)、ある方のご紹介で、神戸大学医学部付属病院の
麻田教授(当時、東大病院の榊原教授と並んで、心臓外科で有名な先生です。)
に診てもらう機会がありました。

両親はやはり、「手術しなくても良い。」という返事を期待していたよう
ですが、「このままだと20歳くらいまでしか、生きられない。
成功事例もありますから、すぐに手術しましょう!」と言われたようです。

数ヵ月後、僕は両親に呼ばれて、「お前、手術するか?」「うん!する!」
両親は、僕の生きるか?死ぬか?を悩んでの質問だったと思いますが、
僕はというと、心臓病のせいで体育の時間や運動会は、いつも見学で、
とにかく「みんなと一緒に体育の授業を受けたい!手術すればみんなと一緒に
できる!」という気持ちが強かったように思います。

そして、小学校3年生から4年生に進級する春休みに精密検査&手術を受け、
手術後1ヶ月で退院、手術前に自分の胸に手を当てると、「ザーザー」
という血液が漏れるような雑音が聞こえていましたが、手術後はそれが
聞こえなくなり、子供心なりに「治ったーー!」と思ったのを覚えています。
また、術後、これと言った苦痛もなく、「こんなもの?」と思うくらい、
順調に回復していきました。
 
同じ時期に同じ病院で手術をした人の中には 亡くなった人もいることを
考えると、僕は本当にラッキーだったと思います。

手術の時は、たくさんの方々のお世話になりました。
輸血のための血液確保のために、親族だけでなく、町役場や親戚の会社の
人たちまで、輸血を申し出てくださって本当にいくら感謝してもしきれない
くらいです。

お陰様で、手術1年後には、「どんなスポーツをやってもOK!」という
許可が出て、小学校6年生で少年野球、中学・高校では、陸上競技(短距離)
をやることできました。
特に、高校時代は必死にグランドを走り回っていました。

多分、高校時代以降に知り合った人は、僕が心臓手術をしていることを、
知らない人もたくさんいると思います。
(聞かれなければ話してないので・・・)

その後、大学、就職と、心臓の手術をしたことなんて自分でも忘れてしまう
くらい、何でもやりたい放題の生活を続けてきました。
「20歳までしか生きられない!」と言われた男が、20歳の倍以上、
3倍近くまで・・・生きてきた。

唯一、40歳頃から血圧が高めで、血圧を下げる薬を飲み始めたくらい(?)
でした。
 
「毎年健康診断を受けていて、何も言われないから血圧が高いくらい
大したことではない!」 「心臓が悪くなっていることは考えたくない!」
という気持ちもあったかもしれません。
 
9歳で心臓の手術をしてから、44年間が過ぎ、
53歳になった昨年末に、「これはやばいかも?」と思い始めるのでした。

そして、子供の頃の手術が、今回の手術に多かれ少なかれ影響を与えることに
なったようです。

次回は「病気の発覚と精密検査」について書かせていただきます。(つづく)

★「心室中隔欠損症」
 ==> http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000077.html
   http://www.weblio.jp/content/%E5%BF%83%E5%AE%A4%E4%B8%AD%E9%9A%94%E6%AC%A0%E6%90%8D%E7%97%87

★「大動脈弁閉鎖不全症」
 ==> http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000267.html
   http://health.goo.ne.jp/medical/search/10630900.html

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     <ITコンサルタント/ITコンサル営業の養成講座>
       http://www.tru-solutions.jp/tru-198.htm
     基礎能力編、業務知識編、論理思考編、文章力強化編
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    <意識変革、人材育成、組織活性化のための研修サービス>
       http://www.tru-solutions.jp/tru-199.htm
     課題整理編、戦略構築編、自己変革編、コーチング編
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■=== 【コラム/『朝令暮改って必要?(変えるべきか変えざるべきか)』】

                        西嶋 陽一/TRU
                     ynishijima@TRU-Solutions.jp

  〜 信念で変えるな!勇気で変えろ! 〜

昔から「ウチの会社(部門)は朝令暮改が多くて困る」という愚痴を聞く
ことが多い。しかし、当の本人(社長や部門長)は、そのことをあまり
意に介していないようである。

結果として、2種類のケースに別れる。

一つ目は、変化について行こうとしてはいるが、右往左往するだけで
組織としての行動力としてパワーやスピードが落ちてしまっているケース。
二つ目は(こっちの方が多い)、どうせまた変わるから変わるまで待とう、
2〜3度同じ事を言うようなら動きだそう、と言う風土になり、
スタートがずいぶん遅くなるケース。

これらに現象に対して当の本人(社長や部門長)は不満のようだ。
ウチの連中は動きが悪い、ウチの連中はしつこく言わないと動かない、
などと頻繁に愚痴を言う。
しかし、その原因が自分だとは全く気付いていない。
そして最悪なのは、動かない状況を見て、また違う方向性を指示することだ。

変えて良いこと、変えてはいけないこと、変えるためには、を考えてみよう。

★信念を持って変えない「価値基準」

長期間にわたり変わらない(変えてはいけない)ことは、
国では憲法に当たる「経営哲学」や「行動規範」や「長期ビジョン」である。

自律型の社員や組織にするためには上記の各種の「価値基準」が、
明確で、分かりやすく、浸透している、ことが重要である。

どんなに細かい法律(ルール)を作っても、全てのことに対応出来るわけ
ではない。ルールに明確な定義がないときに役立つのがこれらの「価値基準」
なのだから、この「価値基準」をシッカリと理解し浸透させる努力を
怠ってはいけない。
しかし、特に90年代初頭のバブル崩壊後、
この「価値基準」の理解&浸透に対しての努力は全く行われていない。

特に創設オーナー社長の場合は顕著であるが、経営トップは、一般的に
一部のボンクラ・サラリーマン社長を除いては、明確な一本筋の通った
「価値基準」で動く。
よって、これが理解出来ていれば、経営トップの変化がどんなものか?
少なくとも60%は自然と見えてくるはずだ。

この「価値基準」の理解&浸透無くしては、権限委譲も無意味なものになる。
つまり、判断できない社員に権限委譲するほど怖いことはない。

残念ながら逆のケースもある。

実態が変わっているのに、昔のままで実態とそぐわない状態で放置している。
これもまた社員の判断を惑わせたり誤らせる原因となる。
長期間にわたり「価値基準」の見直しをしていない場合は、
実態と合っているかを常に確認する必要がある。

★勇気をもって変える「戦略」

昨今のような変化の激しい時代に必要とされるのは、
実行までの検討期間の短縮と短いPDCAサイクルといえる。

「戦略」の検討段階で前提としたことが、半年も経たずに変わってしまう
ことが往々にして発生する。
新しい条件や環境に素早く対応し、組織全体を方向修正するためには
迷っている時間は無い。勇気と決断で1日でも早く進むべき方向を示し、
調整しながら進んでいくことを良しとするべきであろう。

これを可能とするためには、組織の階層を可能な限り少なくすることである。

情報伝達の効率化のためには、抵抗値となり得る階層は少ないほど良い。
効率的な上位下達や下意上達のためにも、素早い判断のためにも、
関係者は可能な限り少ないほど良い。

★柔軟に変化させる「行動」

上記の2つと比べ、常に変化するべきものが「行動」である。
「上手く行ったら次へ」「上手く行かなかったら次へ」である。

一般的に「上手く行かなかったら次へ」の方が意識されるようだが、
「上手く行く前提」でしか考えられていないことが多く
「次の手」を考える時間を要してしまうことになる。

日本の多くの組織を見ていると「上手く行ったら次へ」を実践している
ケースは非常に少ない。「上手く行っているからOK」と
安心して何もしないのが通常のようだ。

昨年から頻繁に耳にする「想定外」を少しでも無くすために、
計画段階で「上手く行ったら次はどうする?」「上手く行かなかったら
次はどうする?」を考えておく癖をつけさせておくべきであろう。

もう一度言う、「行動」は変化し続けるものである。

★大切なのは「変える理由」

人間は概して「変化」に対して「不安」を持つものである。
だから「錦の御旗」である「変化の理由」や「変化の必要性」を
明確にし周知しない限り、動きが鈍くなっても仕方がない。

一般的に組織の上位へ行くほど多くの情報に直面する。
そして、上位ほど「情報に対しての感度」が鋭くなる。
だから、「変化」を自ら起こしていくのであるが、
部下が納得して「変化」に追従出来るようにするためにも
「変える理由」を必ず伝えることが必要になる。

「理由が分からないから動かない/動けない」、
「理由が納得できないから動かない/動けない」
そして「価値基準」を体得していないから「動かない/動けない」のだ。

★さあ、どんどん「朝令暮改」しよう!

必要があれば、どんどん「朝令暮改」しよう!
その際には具体的な「変化の理由」を伝えると同時に、必ず付け加えよう。
「もし・・・が起こったら、こう判断して欲しい」と
「価値基準」の使い方例を1例示そう。

これを1年間続ければ、
あなたの組織は素晴らしい変化を遂げていることだろう。

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◆開催予定:  <最新日程はHPでご確認ください>

 東 京【第161回】9月 5日(水)@都立大学「IHATOVO」
  ※驚異のテーブルマジック「Mr.サギー」をお楽しみいただきます。

 名古屋【第39回】 9月??日(木)@<未定>
 大 阪【第57回】 9月??日(金)@<未定>
 広 島【第24回】10月19日(金)〜20日(土)@(会場未定)
 福 岡【第34回】 ?月??日(?)@<未定>

◆開催報告:

 東 京【第160回】6月27日(水)@六本木.エスカイヤクラブ」
    29名の方々に参加いただきました。

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  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記: 暑い!熱い!世界中が猛暑と豪雨。どうなってんの!と言いたく
なる。異常なのが普通になっている。世界中で農作物の影響が心配されている。
ともかく!暑い!熱い!暑い!熱い!暑い!熱い!暑い!熱い!、ア・ツ・イ!
それに反して何となく冷え冷えしているのが国会中継、口角泡を飛ばして質問
を野党がしてはいるのですが、何となく熱気は伝わって来ず、困りものです。
さて、いよいよ始まったオリンンピック。ようやく1個目の金メダルが取れま
した。金メダルの数が予想よりも少なそうな予感が??がんばれ!ニッポン!

★7月11日CD発売『強く美しく』作詞:塚原光男 唄:Kyoko☆ 
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大変ノリの良い曲に仕上がっています。ぜひお買い求めいただき
日本選手をみんなで応援しましょう。がんばれ!ニッポン!
<この曲は2014年のソチ冬季オリンピックまで
       チームJapanのテーマソングとして使われるようです>
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この音楽企画発案は塚原光男さん。この詞は日本人で初めての金メダリスト
織田幹雄さん(三段とび・アムステルダム大会)が、遺した言葉“強いものは
美しい”をモチーフに、彼の体操キャリア50年の経験と学びを、織り込み
ながら創作されている。

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