F+S Flash
(Vol.105)

 

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第93弾】
  中村 政史/MovAd Japan      <福岡>
  大塚 和彦/日本スケーリックス       <東京>
  若井 直樹/NarraVC          <マニラ在住>
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察 』】 <寄稿>
  <No.5> 〜〜「井深 大」の巻〜〜        高橋 義郎/VWJ
【コラム/『【脳マネ】第21回 脳って面白い 』】    <寄稿>
  【どうな脳】「脳の大脳新皮質が大きい理由」 前田 英行/日立公共SE
【イベント/『赤坂エルカミーノ10周年お客様感謝祭 』】 11月29日 
  ベンチャーズはもちろんGSや女性アイドル系と盛りだくさんなライブ
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧ください)
  広 島:【第11回】 11月7日(金)〜8日@「シサァール」+ゴルフ
  名古屋:【第28回】 11月18日(火)@名駅エスカイヤクラブ
  大 阪:【第43回】 11月19日(水)@梅田エスカイヤクラブ
  長 崎:<特別企画> 12月5日(金)〜6日(土)@長崎「パサージュ琴海」
  東 京:【第134回】<クリスマスパーティー>12月10日(水)@未定
  福 岡:【第32回】 12月12日(金)〜13日(土)@鮟鱇鍋+ゴルフ
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■=== 【F+Sメンバー紹介/第93弾】

1)中村 政史/MovAd Japan       <福岡>

姿形はか弱いのですが、なかなかしぶとい人です。
いつの間にか良いテクノロジーと面白いビジネスを考えついたようです。
暫くは世間が逆風なので大変でしょうが、基本的にモバイル系は上昇気流なので
何処まで化けるかが楽しみです。

 <ご本人からの紹介文> 

(株)モバド・ジャパン(MovAdJapan)の中村です。
自己紹介は、今回で2回目となります。
最初は、5年程前、サン・マイクロシステムズの九州支社の責任者として
福岡に赴任して間もない頃かと思います。
それから、2年置き位に仕事が変わっており、暫く会わないと何をやっている
か分からないというような人間です。

今までのビジネス人生では、何故か、日本初みたいな仕事に多く係る事ができ、
お陰様で生みの苦しみを何度となく味わいました。

2005年サン・マイクロを卒業した後は、IT業界からは足を洗って、
九州大学の大学教授をしながら、ベンチャー企業の支援を行う個人の
コンサル会社を立ち上げ、九州と東京のベンチャー企業の販路拡大や
上場支援などをやっておりました。

私のコンサルした会社の中には、正直言うと成功した会社もあれば期待程成功
しなかった会社もあります。

成功した例では、3人で3000万円位の売上だった会社を上場可能な売上と
利益を上げるような会社に育てることが出来ました。

期待程の成功に至らなかった会社は、大体、売上3億円位まで引き上げた後、
伸び悩んで、現状維持のままを続けています。

期待通りに売上が伸びていかなかった会社の理由を一生懸命考えた結果、
行き着いた答えは、どんなに素晴らしい技術や製品を持っていたとしても、
販売モデルや営業ノウハウなどが確立出来ないと、それ以上には行かない
とのが結論です。

そこで、一念発起をし、再びIT業界にカンバックし、優れた技術を組み合わせ
て新しい製品を作り、販売モデルと営業手法を確立して、広く世の中に提供する
会社として、今回「株式会社MovAd Japan(モバド・ジャパン)という
モバイルのASPサービスを行う会社を設立致しました。

簡単に言うと、「インテルのCPUとマイクロソフトのOSと富士通の
ディスクを組み合わせて、最高のPCを作りました」というような発想を
モバイルのASPサービスに応用したような会社です。

これは、私のベンチャー支援の究極のチャレンジで、いくつかの支援先
ベンチャー企業の技術を組み合わせて「最後は私自身が売れる仕組みを
作ってみたい」という思いです。

また、現在の日本全体に閉塞感が蔓延している中で、唯一、係った人達に
夢を提供出来るような会社を作りたいという思いです。
それを実現する為に、基本的には直接販売をせず、全国に販売パートナーを
募って、弊社よりも販売パートナーに多くの利益を提供するような
ビジネスモデルを考案し、現在、積極的にパートナーを募集しています。

お陰様で、弊社の販売パートナーの中には、弊社のサービスを担いで、
来年数十億円の売上見込が立った企業も現れてまいりました。

日本を元気にするようなパラダイムシフトを弊社をきっかけに起こせる事を
夢見て、全力疾走してみたいと思っております。

2)大塚 和彦/日本スケーリックス       <東京>

IT==>製麺業==>ITって、珍しいんでしょうね。
ラグビーだけでなく「ONE FOR ALL、ALL FOR ONE」は人間の基本ですね。
「支え支えられ」ヒトは生きていきます。(生かされてます。かな?)

 <ご本人からの紹介文> 

F+Sの皆様、こんにちは。日本スケーリックス(株)の大塚でございます。
弊社はLinux上で動作するMicrosoft Exchange互換のメール製品を販売・提供
しております。  http://www.scalix.co.jp/

F+S東京へは、GMOシステムコンサルティング(株)のCEO糸山様の
ご紹介で参加させて頂いております。F+Sでは皆様のエネルギュッシュな
パワーを仕事の活力にさせて頂いております。

私がIT業界に入った理由は、27年前にPC8001を購入しZ80アセンブラ+N80BASICで
ゲームを開発していた時から将来はコンピュータ業界に入りたいと思っていた
からです。中学時代はOh!PCを購読してゲーム開発ばかりしていました。
しかし、高校に入ってからはコンピュータは一切やらず、ラグビー一色の日々を
送る生活が高校〜大学まで続きました。

ラグビーの精神である「ONE FOR ALL(一人は皆の為に)」「皆は一人の為に
(ALL FOR ONE)」により、私の信念は
「関係する方々全員が利益を共有してハッピーになる事」です。

大学卒業後は開発者を目指していた中学時代とは異なり、
「コンピュータと向き合う」よりも「人と向き合う」方が
自分の性格に合っていると考え、SE志望から営業志望に変更して
リコー情報システム梶i現リコーテクノシステム)に入社しました。

在籍中は大手企業の物流システム(国際航空貨物・国際海運貨物)と
流通システム(百貨店・通販など)のコンサルティング営業に従事。
LotusNotes事業の最初のメンバーとして新規顧客開拓も行っておりました。

1998年に家業の「製麺業」を継ぐ為にリコー情報システムを退社。

元来、とことん追求する性格の私としてはラーメンの奥深さなどを肌で感じ、
日々図書館に通い、中華麺、塩、かんすい、小麦粉の勉強をしては
サンプルを作り、試食をする毎日でありました。
しかし実父との仕事に対する信念の違いから家業を退職し、再度IT業界へ...

2003年4月にTIS株式会社の関連会社であるTISソリューションビジネス(株)
へ入社。LotusNotes/Dominoなどのグループウェア事業やインターネット
サービス系のインフラ構築やアプリケーション開発などの営業を
行っておりました。

2006年4月に役員が交代、会社方針が変わった事により、
私の信念とは違うと判断して2006年9月に退職を決意しました。

2006年11月に日本スケーリックス株式会社を設立を発表。

利用して頂く方々が喜んでくれるような製品としてSCALIXを販売開始しました。
SCALIXはヒューレットパッカード社のOpenmailを元にした「メールサーバ」
および「コラボレーションウェア」として海外では高い評価を受けております。
このSCALIXを人と人とが気持ちよくコミニュケーションできる!!
そのような製品に育てたいと考えております。

その為には自分自身もこれまで出会った方々やF+Sの皆様方と
気持ちの良い関係を築いて行きたいと思っております。

まだまだ若輩者の私ではございますが、
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

3)若井 直樹/NarraVC          <マニラ在住>

どこかで野垂れ死んだかと思っていたら、どっこい、海外逃亡していました。
久しぶりに連絡をくれたので転載します。
早めに帰ってこないと、みんなに忘れられますぞ〜!!

 <ご本人からの紹介文> 

F+Sの皆さん、たいへんご無沙汰しております。若井で〜す(^^)/。

日本を離れマニラにきて早1年が過ぎました。
現在、現地のベンチャーキャピタルの草分けであるNaraVC
ナラベンチャーキャピタルにてIT企業のインキュベーションに携わっています。
      http:///www.narravc.com

シリコンバレーにあるアフィリエートであるTallwoodベンチャーキャピタルの
トップであるダド氏(もとCHIPS&TECHNOLOGIES社の創設者でモバイルデバイスの
CPUメーカーであるMarvel社など数社の会長を務める)の指示に従って
アメリカの新鋭半導体およびそPのアプリケーション関連のメーカーへの
投資にも参画しています。

私のメインの仕事は、FacebookやワシントンポストのWebサイトの開発に携わるStratpoint社とシンクライアント・ソリューションを開発するXepto
コンピューティング社です。近々また別のIT会社の買収も計画しております。

さて日本のIT産業はどうでしょうか???

何か私にお手伝いできることはありませんか?
フィリピンあるいは東南アジアでのオフショアやビジネス展開なら
何でもご相談ください。

 <Blog「アジアIT通信」: http://blog.japan.zdnet.com/wakai/ >

■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

   〜〜 「井深 大」の巻 〜〜
                        高橋 義郎/VWJ
                    yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp

本田宗一郎氏が出てくれば、その必然としてソニー創立者の井深大氏が
出てこないわけにはいかないであろう。
彼が1946年(昭和21年)1月に東京通信工業の設立に先立って起草した
「設立趣意書」には、以下のようなくだりがある。
(注:一部を漢字とひらがなに変えて記述)

『極力製品の選択に努め、技術上の困難は寧ろ之を歓迎、量の多少に関せず
最も社会的に利用度の高い高級技術製品を対象とす。又、単に電気、機械等の
形式的分類は避け、其の両者を統合せるが如き他社の追随を絶対許さざる境地に
独自なる製品化を行う』

井深は、部下たちに非常に優しく、何かと心配りを絶やさなかったが、
社会的な利用価値が見えてこない、偏った拘りをもつことに対しては、
厳しかったという。

専門家は、つい自分の技術を極めること自体を目標と錯覚しがちだが、
井深にしてみれば、専門家が最高の技術を持っているのは当たり前のこと
であって、それをどう生かすかが重要ということであろう。

最高の技術をいかに一般の人々に提供するか。

そんな井深の思想は、ソニーが一方では放送局向けに専門機器の開発でも
高い評価を受けており、そこでの切磋琢磨が商品開発の技術的裏付けに
なっていることからもうかがえるであろう。

井深は「大衆は製品のきびしい審判官であり、正しい評価をするものだ」
と考え、常に消費者のための技術と製品開発を目指したが、
それは必ずしも大衆に迎合した「ものづくり」を意味しない。

戦後における井深の「ものづくり」を概観すると、創業早々の時期を除き、
いわゆる白物(洗濯機、冷蔵庫、炊飯器など)と言われる、
実生活に即応した便利品には手を染めず、オーディオを起点とした、
個々の想像力や知的好奇心に訴えかける製品を手掛け続けている。

それは、消費者のニーズに対する受動的なものではなくて、
積極的な製造者から消費者への問いかけなのではなかったろうか。

以上のことをバランススコアカードの4つの視点にあてはめてみると
次のようになるのではないか。識者の意見を待ちたい。
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−
<財務の視点>
 ・
<顧客の視点>
 ・社会的利用度の高い製品技術の提供
 ・他社との競争力強化路線の実現
 ・プロ向け機器への挑戦による開発力評価向上
<業務プロセスの視点>
 ・困難な技術への挑戦
 ・電気と機械との分野統合化
 ・独自製品の開発と実践
<学習と成長の視点>
 ・製品選択への調査学習
 ・社会的利用価値および顧客重視の方針浸透
−−−−−−−−−−−−−−−−−

筆者紹介: 高橋 義郎
      元・フィリップスエレクトロニクスジャパン 経営品質部長
現・ヴェオリアウオータージャパン 経営戦略室長
<高橋さんのHP: http://www007.upp.so-net.ne.jp/y-takahashi-27/ >

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■=== 【イベント/『赤坂エルカミーノ10周年お客様感謝祭』】

        「2008年総決算 エレキの祭典」
  <<<< 赤坂エルカミーノ10周年お客様感謝祭 >>>>

おなじみエレキ親父の聖地の赤坂エルカミーノがオープン10周年を迎え
記念イベントを以下のように開催することになりました。

入場無料ですので、お誘い合わせの上ぜひぜひお越し下さい。

歌手・演奏者とも全てエルカミの常連達。
「大人の音楽祭(?学芸会?)」として楽しんで頂けるイベントにしようと
皆張り切っていますので、お楽しみに(*^_^*)(^_^)v

・日程= 2008年11月29日(土)14:20〜16:30(開場14:00)

・会場= 麻布区民ホール(港区麻布区民センター内)
     〒106-0032 東京都港区六本木5-16-45
     http://www.kissport.or.jp/sisetu/azabu/index.html

・入場料=無料  ※お誘い合わせの上ご来場ください

・出演= エルカミーノ・スペシャル、他

・主催= 日本ギター音楽振興会、企画=赤坂エルカミーノ

<プログラム> お客様総出演、総勢35名が繰り広げるエレキの祭典

 第1部:GO!GO!エレキ合戦  (ベンチャーズメドレー他13曲)
 第2部:想い出のGSカーニバル  (ブルーシャトー他13曲)
 第3部:懐かしのアイドル歌謡ショー(魅せられて他9曲)

・問合先=赤坂エルカミーノ TEL:03-5575-7790
     (19時〜24時、日曜・祝日を除く)
      http://www.j-gma.com/elcamino/
   〒107-0052 東京都港区赤坂2-15-18 西山興業ビル1階
   TEL:03-5575-7790  FAX:03-3568-7456

■=== 【コラム/『【脳マネ】第21回 脳って面白い 』】<寄稿>

       監修・文責 前田英行/日立公共システムエンジニアリング
                    maeda@gp.hITachi.co.jp

〜脳科学から学ぶプロジェクトマネジメント/プロのマネージャー〜
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   《 第21回:脳の大脳新皮質が大きい理由とメンヘル対策》
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  === チームビルディング、コミュニケーションマネジメント ===

◆なぜ人間の大脳新皮質はこんなに大きいのか?

人間の脳は、もっとも外側を覆う大きな、「大脳新皮質」を持った構造をし
ています。これは霊長類にみられる特徴です。霊長類の中でも高等なサル
(真猿)の大脳新皮質は、下等なサル(原猿)と比較してより大きくなってい
ます。

大脳新皮質は、思考系を司っています。メンタルストレスの認知や対処の
主役でもあります。生存確率UPを目的として本来どんな思考をするために、
大脳新皮質はより大きくなったのでしょうか?

霊長類の出現は約6000万年前です。科学や工業や金融や文字や言語のた
めでないことは明らかですね。言語の出現でさえたかだか10万年より新しい
事ですから。

(仮説)「エサの貸し借りで大脳新皮質発達理論」を考えました。

現代社会の社会心理学「社会的交換理論」から発想しました。
これは、「人や組織間の関係を有形無形の資源のやり取りとみなす。
資源としては、食物、情報、金銭、商品、挨拶、笑顔・・・」という理論です。

◆エサの貸し借りで大脳新皮質発達理論

「エサの貸し借り」は強い肉体を持たなかった人類が、少ないエサで生存
確率をUPするための戦略です。

<時点T1>
・エサを3個とったA原人とエサがとれなかったB原人がいます。
・A原人がエサを2個食べて、残った1個をB原人に上げると、集団としての
 生存確率UPは、自分で食べることに比較して、より大きくなります。
・これは、食べるエサの量と生存確率UPの関係はリニアではなく、飽和関係
 だからです。
<時点T2>
・エサをとれなかったA原人とエサが3個とれたB原人がいます。
・B原人がエサを2個食べて、残った1個をA原人に「返す」と、集団として
の生存確率UPは、自分で食べることに比較して、より大きくなります。

結果的に、A原人はT1時点で少しのコスト負担で、T2時点で大きな生存
確率UPを得ました。これは未来に対するリスク対策をおこなった、また仲間
に貯金をしたと言えることになります。

この貸し借りを継続して繰り返すと集団の生存確率は大きくUPします。

--- --- ---

簡単なモデルを作って生存確率を試算してみなした。
試算の前提条件は、下記のとおりです。

 <試算前提条件1>

・集団構成:2固体
・貸し借りルール:上記記載ルール
・集団生存確率:n日後まで誰か一人以上が生き残る確率
・食べるエサ個数と延命日数
 1個→3日、2個→5日、3個→6日、以上食べられない
・エサが取れる確率: 33%
・取れるときの個数確率(取れる時はまとめて)
 1個:10%、2:20%、3:30%、4:30%、5:5%、6:3%、7以上:2%

○集団生存確率の試算結果は下記のとおりです。

 戦略別   30日後 60日後 90日後
 -------------   ----------------------   
@独り占め戦略: 67% 45%  31%
A貸し借り戦略: 94% 89%  83%
 -------------   ----------------------   

 例えば、90日間の集団生存確率は、@独り占め戦略をとると31%と
A貸し借り戦略をとると83%、になります。

貸し借り戦略は、集団全体の生存確率を大きくUPできそうです。

--- --- ---

◆エサの貸し借りに必要な能力

集団としての生存確率をUPさせるエサの貸し借りを行うためには、
どんな情報処理能力が必要でしょうか?具体的例で考えてみました。

<腹ペコ原人の場合>
○相手がエサを貸す気持ちか推測する
・誰かに貸せるエサを持っている?
・相手の食欲はある程度満たされ心に余裕あり?。
○自分にエサを貸してくれるようアピールする
・相手に自分を認めさえるには?
・隣の人ではなく、自分に貸してもらうには?
・貸すといいことがあるぞと思わせるには?(すぐ感謝?)
○日頃から自分を知っておいてもらう(付き合い)
・エサをとる頻度が高いのは誰か?付き合う相手識別
<エサもち原人の場合>
○相手の識別
・貸すと楽しい相手はだれか?
・未来に返してくれそうな相手はだれか?(信頼)
○未来のために記憶
・貸した相手の顔を識別し覚える
・未来のために、どれぐらいのエサを、いつ貸したか覚えておく。

<裏切り問題の対応>
○裏切り問題
 ・エサの借り逃げは借り手にとって、今だけを考えると、
  コスト効果の高い戦略です。ついやりたくなりますね。
 ・返すのは未来のことで、かつ必ず返せるわけでもない(確率的)
 ・悪意なく裏切ってしまうこともある
 ・言い訳もいろいろ言うことができます
 ・仲間内だから「裏切り」、敵なら当然の行為ですね
○裏切りへの対応
 ・エサを借り逃げしそうなヤツを識別
 ・裏切り者への適度な攻撃(罰?)

--- --- ---

これらの具体的例で必要な情報処理能力を整理すると、
「仲間軸」と「未来軸」が見えてきます。

◆獲得した高度な情報処理能力 仲間軸

集団内の相手との関係軸(仲間、ライバル、裏切り者)です。
@:相手を推測する能力
  強い/弱い、安全/危ない、好意/敵意、
  金持/貧乏、いま元気/弱ってる、本当/ウソ
  (相手の表情・体の動きから一瞬で感じますね。)
A:コミュニケーション能力
  アイコンタクト、ボディランゲージ、鳴き声
  後に、言語、文字
B:集団の中のポジション決め能力
  相対的な優越、役割分担(得意不得意)、組織構造
  (相手との関係決めに、ムダな時間とエネルギーをつかわない)
C:信頼能力と裏切り者への対応能力
  信頼できる人と裏切り者の識別
  裏切りの線引きと、仲間内の適度な罰 ・・・

◆獲得した高度な情報処理能力 時間軸

未来の生存確率をUPさせるための時間軸です。
@過去の人間関係(貸し借り)の記憶能力
 ・一度でも会った人の顔やイメージは良く覚えている
   (名前は思い出せないが会ったことある!)
 ・仲間同士の助け合い(よくしてもらった人は忘れない)
 ・義理のある人、信頼出来る人、裏切る人
 ・契約の外部記録(石にエサの数を刻む・・・)
A未来のために備える能力
 ・未来の状況予測 (遇有的に当たる)
 ・未来のための手を打つ(付き合い、貯金、我慢・・)

◆大脳新皮質(思考系) の特性

これらの機能のために進化した大脳皮質は下記の特性を持っています。
<「えさの貸し借り」をするのが好き>
 @仲間同士の助け合いをする
  (社会心理学「社会的交換理論」)
 A未来を予測して備える
< 副作用として>
 B裏切り不安(思考系のストレス)
 C未来への不安(思考系のストレス)
考えてみれば「未来への不安」が「未来を予測して備える」行動の意欲の
基ですね。これが思考系ストレスの「進化した有用な役割?」ではないか
と私は思います。
                        <後半へ、つづく>

※コメントを頂けると嬉しいです。書く意欲が継続します。
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<筆者プロフィール>  前田 英行 (まえだ ひでゆき)
福島県生まれ。家族は妻、子供3人、猫一匹と亀一匹。牛久市在住。
SE、プロジェクトマネジャとして大小数多くのITシステム構築に従事。
プロジェクトマネジメント学会評議委員、PMP、ITC、システム監査
技術者。趣味は芸術と脳科学、発展途上中のゴルフとスポーツ観戦。
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■=== 【F+S Forum/開催日程】

◆開催予定:  <最新日程はHPをごらんください>

 広 島:【第11回】 11月7日(金)〜8日@「シサァール」+ゴルフ
 名古屋:【第28回】 11月18日(火)@名駅エスカイヤクラブ
 大 阪:【第43回】 11月19日(水)@梅田エスカイヤクラブ
 東 京:【第134回】<クリスマスパーティー>12月10日(水)@未定
 福 岡:【第32回】 12月12日(金)〜13日(土)@鮟鱇鍋+ゴルフ

 長 崎:<特別企画> 12月5日(金)〜6日(土)@「パサージュ琴海」
    久しぶりの長崎へのゴルフツアーを企画中です<!参加者募集中!>

◆開催報告:

 ゴルフ:【第31回】F+Sコンペ 9月5日(金)〜6日(土)
    名門川奈GCは富士コース&下田CCでの2泊2R
    さすが川奈のネームバリュー、22名(6組)も集まってくれました

 東 京:【第133回】10月15日(水)@恵比寿「マエストロ・オガワ」
    久しぶりの恵比寿開催、38名の方々に参加頂きました

 ゴルフ:<特別企画> 10月24日(金)〜25日(土)
    宮崎はフェニックスCCを2Rのツアー
    12名(3組)の参加で無事終了しました

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
   参加者のご紹介や【F+S Flash】のバックナンバーは上記URLで
  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

編集後記: 私のスコアはリーマンショック=「乱高下」なんて言ってます。
いつまで経っても「安定期」に入らないのは何故なのでしょうか?基本的には
「下手だから」でしょうが、それだけでは片付けられたくないのがゴルファー魂
=何処かに言い訳を見つけたい、ですね。これから半年、来年度予算をめぐって
IT業界も冬の時代に入ります。さ〜て、何社潰れる?、M&Aされるのかな?
労働集約型で大手の下請け企業は早めのリストラが肝要です。何度も肩すかしを
食らっていますが、今度こそ業界のストラクチャ変革が起こるのでしょうか??
今までは「即日完売」の都心タワーマンション高層階の叩き売りも近々始まるこ
とでしょうし、金を持っているヒトや企業にとっては色んなチャンスが出てくる
ので今から情報収集を心がけましょう!! <金も力もない私には無関係(;_;)>

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