F+S Flash
(Vol.100)

 

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第88弾】
  阪上 裕二/サーバインシステム        <大阪>
  景山 英樹/LIT              <東京>
  東 猛史/アシスト              <広島>
  安達 克之/エネルギア・コミュニケーションズ <広島>
【コラム/『県民性におけるBSC的考察 <No.48>』】 <寄稿>
  <最終回> 〜〜「東京都」の巻〜〜        高橋 義郎
【コラム/『【脳マネ】第15回 脳って面白い 』】    <寄稿>
  プロジェクトを成功させる技術力とチーム力 前田 英行/日立公共SE
【コラム/『「SALAD TIMES」Episode.4 』】<連載開始>  <寄稿>
  「IT化」                谷 純一郎/SRA西日本
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧ください)
 東 京:【第130回】 5月14日(水)@六本木・センチュリーコート
 ゴルフ:【第30回】  5月23日(金)@成田ハイツリー
 広 島:【第11回】  6月20日(金)@アップルツリー+ゴルフ 
 福 岡:【第31回】  7月 4日(金)@エスカイア+ゴルフ
 ★F+Sコンペ(5/23)@成田ハイツリー<<参加者募集中>>★
======================================================================

■=== 【F+Sメンバー紹介/第88弾】

1)阪上 裕二/サーバインシステム   <大阪>

「サーバー・イン」とみんな間違えますが「サー・バイン」だそうです。
若いのに珍しく浪曲好きとは・・・
永ちゃんと浪曲のコンビネーションとは面白い!(*_*)!

 <ご本人からの紹介文> 

(株)サーバインシステムの阪上裕二と申します。
F+Sにはほんの1年前より参加させて頂いております。
(株)グローバーの久保様にご紹介を賜りました。
昭和39年9月生まれの43歳で、妻と二人で大阪府守口市の在住です。

会社の業務は、制御関連以外の業務アプリ開発全般と、DBチューニング等の
システムパフォーマンス対応を生業としています。Web・ファット・
リッチクライアント型から汎用系システムまで、泥臭くがんばっております。
最近は特に情報セキュリティ等の関係でお客様元での作業が多く、
まるで効率の悪い人材派遣業といった具合です。

設立して11年目になりますが、お客様→大手メーカー様→SI会社様→
下請会社といった構図より脱却出来ず、
BtoCビジネスに踏み込みたいのですが、
お金・販路・胆力・勇気・根性・・等が足りず進めておりません。
が、必ず踏み込みますのでその折りは手厳しいご助言を賜りたく思います。

F+Sの集いは、あらゆる面で先駆の方々が大勢おられるので、
参加しているだけで刺激を頂戴しております。
時にはドギツイお話しもあります(笑)が、
私にとってはとても貴重な時間です。縮こまった視野を広げて頂いております。

好きなことは多いのですが、その中でも“浪曲”、
と言っても先代「京山幸枝若」さんの浪曲が大好きで、
今でも会話の基本であると思っております。

高校生の当時、矢沢永吉さんのコンサートは大変ガラが悪く、
開催直前の厚生年金会館前は暴走族の全国集会の様で、
戦争でも起きそうでした。
私が欲しかった「東西浪曲特選」のチケットはその会館の玄関受付で
永ちゃんのコンサート当日に発売されていました・・・。

24インチのママチャリ(五段変速付き!)で会館前に横付けした私は、
まるで「北斗の拳」の世界でラオウが死んだと勘違いして
暴漢が好き放題暴れまくる辺境町に似た光景の中で、
大変緊張しながらチケットを購入した記憶があります。

しかし、鋭い眼光(メンチ)の中、ママチャリの鍵をしっかり掛けて
盗まれないようにしている自分が、今にして思えばなんとも微笑ましい
ではありませんか!(*^_^*)(*^_^*)!

恥かしくて言いたくないのですが、兵器関連の機械物が大好きです。
戦車・軍艦のお話しでしたら、どこへでも行かせて頂きます。
(戦争は大嫌いです)
バイクも好きですので、関西でのツーリング時はお声をお掛け下さい。
(晴れの日限定ですが・・)

最後に、商売の世界はいろんな意味で何でもありですか、
時々の状況に応じて目端を利かせ、何よりも“誠意”を持って
“一生懸命”行動することが何よりの近道であると
信じてがんばって参ります。

2)景山 英樹/LIT    <東京> 現住所は長野県

時々、姿を眩まし、行方知らず、になります。
以前から話していた中国へでも逃げたかと思ったら国内に潜伏していました。
なになに・・・今度は「南国で農園経営」だって・・・?

 <ご本人からの紹介文> 

みなさん今日は、LITの景山英樹と申します。
F+Sには初期から参加させていただいてはいるのですが、
いつからか出席率が大変悪くなり、名簿から消されそうになると
予告もなく東京や名古屋へ突然参加して西嶋さんにはいつも迷惑を
かけております。

F+Sに参加し始めたころは、私もまだ30才を超えたばかりで
ずっと最年少メンバーだったのですが、いつの間にかもっと若い人たちが
増えてきていて13年もたっていることをつくづく感じます。

私は名古屋生まれの名古屋育ちで、
仕事を始めたときも名古屋のはずだったのですが、
何の間違いか海外勤務ばかりが続きその合間にF+Sに参加させていただいて
おりました。そんな暮らしに疲れ果てERPベンダーへ移ったものの
さまざまな事情でもうひとつなじめなかったところへ、西嶋さんの悪魔の囁き
もあってIT関連コンサルタントといういかがわしい仕事を何年か続けた後、
地方ののんびりし暮らしも良いかと考え、
現在は塩尻で仕事がなくなってきている工場の体質改善・新事業推進などを
やっております。

趣味は旅行というか徘徊で、全く知らない国や町を訪ねて歩き回りながら
異文化体験を楽しんでいます。
以前は先進国のリゾート地が好きだったのですが、
最近は東南アジアの田舎に凝っており、
いつか南国で農園経営などできれば面白いかなと思っています。

今後も忘れられそうになったころに、ふらりと参加させていただきますので、
顔なじみの皆さんも、
まだお話したことのない方々も宜しくお願いいたします。

3)東 猛史/アシスト     <広島>

若かりしころ、懐かしい楽しい時代でした。
リクルートと一緒にLPジャケットサイズの会社案内を作成した頃を
思い出しました。元気で活動的だった30歳中盤でした。

 <ご本人からの紹介文> 

(株)アシストの東 猛史(アズマタケシ)と申します。
F+S広島が2005年に開催された第1回目に参加させていただいたものの
先日の10回目開催に至るまでで、通算出席3回の不届きものでございます。

西嶋さんとの出会いは、大学4年の就職活動のアシスト会社説明会でした。
当時、多くの企業の会社説明会の案内状は普通の封筒でしたが、
アシストからはLPジャケット(時代を感じますね)そのものでした。

面白そうな会社だ、と軽〜い気持ちで説明会に参加したのですが、
その冒頭で西嶋さんがご挨拶に立たれたのですが、開口一番
「興味本位でこの会社を受けてもらっては困る。そんな人はいりません。
本当に入りたいと思う学生だけ残り、そうでなければ今すぐに出て行って
ください」と発せられました。

それまで受けてきた会社説明会で必ず耳にしてきた、冒頭のご挨拶の
「ようこそ、我が社の説明会へ来て頂きました...」という雰囲気でなく、
度肝を抜かれて「あの人はタダモノではない。この会社には何かがある」と
洗脳(?)された後、骨折した足にギプスを巻いた西嶋さんの最終役員面接を
無事通過して、アシストに入社し、現在に至っています。
社長のビル・トッテンを知ったのは、ずーっと後でした。

私は、入社当初の5年とその後広島転勤後の1年程をメインフレームの
技術担当として、当時先端を走り(?)今では死語となりました
CASEツールから始まり、開発ツール、RDBMS製品のサポートやプリセールスに
いそしんでいました。その後、営業職へ移り、現在は広島市内と愛媛県を
担当させていただき、ノルマに追われる毎日です。
このような私でも、アシスト入社21年目を迎える事となりました。

現在の趣味は、家庭菜園と風景写真を撮ることでしょうか。
と、申しましても極めている訳でもなく、家庭菜園は実が生る頃には
収穫が面倒になり、観賞用の野菜となり朽ち果てた残骸の処理に困ったり、
写真は現像代が勿体無い事と、人の目に触れるのが恥ずかしいので、
もっぱらデジカメで撮影後、自宅のプリンターで印刷して一人悦に
入ったりしています。

F+S会は、2次会もあるかと思いますが、三原から2時間弱掛けて
通っています為に、どうしても1次会で失礼させていただいていました。
貴重な会でありますので、小遣いを貯めてホテル泊を前提で参加させて
いただき、2次会・3次会と皆様との交流を深めれるようにしたいなと
考えたりもしています。

このような私でありますが、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。

4)安達 克之/エネルギア・コミュニケーションズ <広島>

楽しい方です。夜の方へはあまり顔を出して頂けないですが
大好きなタイプです。
話をすると色んな話題が出てきてまだまだ底の不明は方、という印象です。

 <ご本人からの紹介文> 

(株)エネルギア・コミュニケーションズの安達克之と申します。
F+S広島では、ゴルフ担当の安達です。
広島の世話役をやられているハイエレの福井さん(元上司なんです・・・)
の紹介で参加させていただいて5年以上になります。
西嶋さんの人柄のお陰か肩ひじを張らずに参加できる人の輪で、
暫し会社での辛い事を忘れて楽しませていただいております。
先日は、夜の部のデビューも果たしました。

自己紹介ということですので、経歴など述べさせていただきます。

大学(専攻は心理学です!?)まで広島で過ごしてから
「おら東京さいくだ!」と某ゴルフメーカーに就職した時にコンピュータ
(当時はやっていたオフコン)に出会いました。
東京での2年間で簡易言語を使ってプログラム1000本以上、
システム(会計、人事給与、販売統計、購買、在庫など)50個くらいの
本社業務のシステム化を一人で構築したことがSEとしての私のベースに
なったと思います。

その後、広島で福井さんにお世話になった折にホストコンピュータの仕事を
させていただき技術の幅が拡がり、今の会社が設立されるのを機に移りました。

今の会社(当時はCISと言いました)エネコムは、中国電力の100%出資
の情報処理会社として1985年に設立され、その後通信会社である
アステル、CTnetと合併し情報通信会社として今日に至っています。

エネコムでは、配電システムや予算管理システム、新営業システムなど
大規模プロジェクトがあると必ず声がかかっていました。
(懐かしいなあ・・・)
その後、30代終盤からは社内の開発標準策定やISO9001認証取得
事務局、個人情報保護(Pマーク)事務局などの責任者を経て、
ITコーディネータ資格の取得を機に社外向け営業SEのような業務も
行なった後、2年ほど前から今の宇品計算センターで
中電のコンピュータの運用を行なう部署に就きました。
長年アプリケーションSE畑を歩いてきて、運用SEの取り纏めを任された
ので戸惑うことばかりです。

私事ながら社会人になって28年、「IT技術者」ともてはやされた時期も
過ぎ、老後の心配もする今日この頃ですが、人生最後は仕事を離れた中での
「人間関係」だと再認識しています。
ゴルフも夜もF+S!!(老後もよろしくお願いしますm(__)m)

■=== 【コラム/『県民性におけるBSC的考察 <No.48>』】<寄稿>

いよいよ今回の「東京都」で国内は完結となりました。
次のシリーズを、乞うご期待!!

   〜〜 「東京都」の巻 〜〜
                        高橋 義郎
                    yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp
いよいよ本シリーズも最終稿となった。
今号は「しんがり」として、東京を取り上げたい。

東京といえば江戸っ子となるが、司馬遼太郎が『街道をゆく』で東京を
とりあげようと思ったとき、広い東京のなかで小さな一区画を切りとるに
ついては、ずいぶん思案したと書いている。
結局「本所深川」にしたのは、とりあえず江戸っ子の産地じゃないかと
思ったのだが、なにしろ東京というのは、“気質文化”において、
なかなかうるさいところなのだ。
 
本所深川は噺のなかの世界がいい。
江戸落語のなかに、しばしば江戸っ子の理想像が登場するからだ。

『文七元結(もっとい)』という噺があって、本所に住む左官の長兵衛さんが
主人公だ。本所深川には長兵衛さんのような職仕事の人が多く住んでいた。
長兵衛さんは、典型のような“江戸っ子”である。
事情があって娘を証文に借りた50両を、水戸屋敷で受け取った50両を
すられて紛失してしまったと思った商家の番頭文七が吾妻橋で身投げを
しようとしているところを通りかかり、事情を聞くや
長兵衛は彼の50両をくれてしまう。
ところが50両は屋敷に置き忘れていたことが分かり、大騒ぎになる。

商家の主人が番頭とお金を返しにくると、これを私(わっち)が貰うのは
極まりが悪(わり)いや、一旦この人にやっちまったんだから(中略)
この人に遣っちまおう。私(わっち)は貧乏人で金が性に合わねぇんだ、
という。江戸っ子の型なのである。

倫理には型があり、内発的よりも、型が倫理を打ち出すといっていい。
このやりとりの型にゆるぎがあっては江戸風ではないのである。
以上は『街道をゆく・本所深川散歩』(朝日文庫)から得た。

「江戸っ子」という言葉の生まれたのは、江戸も中期に入ってかららしい。
江戸が始まって150年がたち、このころにいたって生え抜きの江戸生まれの
者の間に連帯感が生まれてきたためと思われる。
これ以前にも「江戸者」と言う言葉はあったのだが、
それは「江戸に住んでいる者」全体をさして包括的に呼ぶ言葉であるのに
対して、「江戸っ子」のほうは、あくまでも「江戸の生え抜き」で、
しかも3代前までの者まですべて、江戸生まれの者に限って使われるように
なった。そしてこういう名称が出来上がったのも、江戸誕生後150年が
たって、3代ここに住むものが出てきたからに他ならない。

江戸っ子の第1の特性は江戸が消費都市であるという事実によって
つくられた。江戸における最大の消費者は武士で、商人は売り込みを競い、
うまく幕府の御用商人としての特権を手に入れた者が最も優位に立つ事に
なった。こうした売り込み競争に勝つために敏捷で頭の回転が早くなり、
気が短くなり、悠長なことを馬鹿にするようになったのだ。

江戸っ子の間では「宵越しの金は持たぬ」という気風が生まれ、
「気前のよさ」を誇示するようになったのである。
ただし、宵越しの金をもたないことを誇るのは同じ江戸っ子の中でも
職人のほうであり、町人のほうは、倹約すべきときには倹約して金を貯めて
おき、人目につくようなところで、派手に使ったものらしい。

こうした派手な消費の象徴化されたもののひとつが、
旧の4月(今の5月で「目には青葉山ほととぎす」といわれるころ)、
黒潮にのってやってきて、魚河岸にはじめて到着した江戸近海の鰹であり、
初鰹といってきそって食べた。
その量は限られ、価格は著しく高い。このうちの何本かは真っ先に将軍家へ
献上されるのだが、商人たちは味そのものよりも気前のよさを誇示した
のである。誇示する相手はもっぱら武士であって、貧乏者の武士なんかには
こんなものは決して食えめえと言うわけで、町人の経済力を大いに
誇示して満足感を味わったのだ。
時には闇のルートで船を出し、将軍の口に入るよりもっとはやく鰹を
手に入れたりもした。

なお武士階級からの影響として、金銭に対する観念だけにとどまらず、
義理人情を重んずるようになったこともあげられる。
我が身を捨てても義理を果たし、一旦恩を受ければ絶対に忘れないと言う
気風は、江戸の商人の気風となり、更には勇み肌の職人気質の中核を
作って行ったのである。

このように商人たちを観察してみると、
一方では「初鰹」に象徴されるように、内心では武士をばかにしているのだが、
それでいて商人たちは御用商人になって名誉と地位を獲ようとする
矛盾した姿勢を持っていた。
結局のところ、偽らざる心情は支配者である、位の高い武士に同一化して、
田舎者や田舎出の武士たちを徹底的にばかにするところにあったように
思われる。そしてこうした見方は明治以降、現在においても東京人の特徴
として強く残っているように思われる。
以上は、『県民性の科学』(祖父谷著、講談社OH文庫)によった。

最後に、江戸っ子の職人を束ねる親方の立場でバランススコアカードを
作ると、どうなるのだろうか。
以下にその考えを4つの視点でまとめてみた。識者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【戦略目的】
☆職人の腕を上げ、品質の良い仕事をしてもらい、仕事の価値を高める
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<財務の視点>
・江戸の社会に対して、付加価値の高い仕事を生み出し提供する
<顧客の視点>
・注文主の期待を超える質の高い仕事を希望納期どうりに遂行する
<プロセスの視点>
・職人には宵越しの銭を持たせず、必ず銭稼ぎに職場に来るように仕向ける
<学習と成長の視点>
・職人のプライドをくすぐり、競争させることにより腕を磨かせる
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

このシリーズの執筆を通じて、各県の県民性を毎月ひとつずつ眺めてきた。
それぞれに特色のある県民性を知るにおよんで、日本は単一民族といわれる
自分の思い込みが徐々に崩れてき、とんでもなく多様性のある国だった
ということが分かってきた。

これを機会に、もっと多くの日本の地域の文化に触れる楽しさと重要さを、
改めて強調していきたい。また、これまでに読者からいただいたご意見や
励ましの声に対し、愛読を続けていただいた皆さんには、有難い気持ちで
いっぱいである。この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えしたい。
                               <完>
 バックナンバーは下記URLから
 読み忘れた方や興味のある方はHPでご覧ください。
 ==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm

<高橋さんのHP: http://www007.upp.so-net.ne.jp/y-takahashi-27/ >

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    第 9回: 5月22日(木)、第10回:9月 9日(火)
    第11回:11月13日(木)、第12回:1月29日(木)
   ※いずれの日程も9:30〜17:30、会場はJUAS会議室
 社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS) http://www.juas.or.jp/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■=== 【コラム/『【脳マネ】第16回 脳って面白い 』】<寄稿>

       監修・文責 前田英行/日立公共システムエンジニアリング
                    maeda@gp.hITachi.co.jp

〜脳科学から学ぶプロジェクトマネジメント/プロのマネージャー〜
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《 第16回:プロジェクトを成功させる技術力と「チーム力」(2) 》
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  === チームビルディング、コミュニケーションマネジメント ===

<前回からの続き>

チームの形成にあたって、@形成期、A騒乱期、B規範期、C実行期、
D散会期の五つ段階を飛ばすことは出来ません。
段階を踏んでパフォーマンスの高い、強くて良いチームを早く作ること、
そしてそれを維持することが「チームビルディング」です。

チームビルディングには「仕事」の活動と、「人間関係」の活動があることは
理解していただいたと思います。そして、プロジェクトの最初に人間関係の
形成ができるかがチーム形成の鍵であり、プロジェクトの成功にもっとも
大切な「チーム力」を生むことになります。

成功するプロジェクトマネジャは、
はじめに人間関係を形成する活動をします。
人間関係ができた後で、仕事の目標設定、役割分担を会話しながら決めて
いきます。このチームビルディング・プロセスで高いパフォーマンスを
実現します。

失敗するプロジェクトマネジャは、
人間関係を形成する活動をせずに、はじめから仕事の目標、役割分担を
決めようとします。上下関係、発注関係しかメンバを動かす力を持ちません。

私の経験では、利害関係だけでは、仕事が隙間だらけで、寂しく、人の心は
満たしません。顧客満足も、社員満足も、会社満足も実現しませんでした。
心のこもらない「形をつくろった、ごまかし仕事」でした。

ビジネスも、スポーツも、人生(結婚、育児・・・)もチームで行う
プロジェクトであり、強いチームを作るには、技術力とよい人間関係を
作り上げていく過程が成否を分けますね。★★★

具体的に、良い人間関係を作り上げる方法について例をすこしあげます。

まず、人間関係を「維持」するために有効な活動例を示します。
上記の@〜Dのすべての状態で、成功するチームを維持するのに必要な事です。
日常的に、自分から信頼関係を発信して、お互いに確認しあうことが必要です。

◇オンサイト(職場)では
 ・笑顔 ・明るい日常の挨拶 ・仕事の相談 ・愛あるOJT/部下の育成、
◇オフサイト(職場を離れた場)では
 ・懇親会 ・打ち上げ ・慰安旅行 ・運動会 等です。

次に、人間関係を「形成」するために有効な活動例を示します。
上記の@形成期に、成功するチームをつくるために必要なことです。
お互いの利害関係が生じる前に、
チームで協働作業をすることが非常に有効です。★★★

◇オンサイト(職場)では
 ・キックオフミーティング
◆オフサイト(職場を離れた場)では
 ・チームスポーツの大会:例 平日開催の気軽なボーリング大会、卓球大会
 など青空の下でやソフトボールやフットサルなど
 上下関係、発注関係、世代関係を超えて、チームで力をあわせて体を動かす
 経験が出来ます。勝っても負けてもスポーツは楽しくまたやりたくなります。
 新人歓迎時期をねらって、定期的にやるとさらに効果的です。

「成功するチーム作りは、ボーリング・キックオフ大会から!?」

・チームビルディング研修(理論の勉強、自分の経験の整理、体を使った演習)
・冒険学習(少年向け / 少年の心を持った大人同士で冒険をする事もOK)
皆さんも、本音の人間関係はオフサイトで作られる経験をしていると思います。
職場(オンサイト)では、脳の新しい皮質が処理をする「理性」や「知性」が
主役です。感情の壁はなかなかブレイクできません。

職場を離れ(オフサイト)て心がリラックスして、はじめて脳の内側の皮質が
処理をする心の土台部分が表に出てきます。つまり、素直に感じる心、やる気、
熱意、こころざし、など「本音」です。これが生きていく基本の部分です。

上記のことは、今までチーム作りが上手いマネジャが、経験と感でやっていて、
なんとなく上手くいった事ですね。意識した研究で理論と実験で裏付けられ
ました。

<あなたの職場、プロジェクトではどうですか?>

私の職場では、フットサルを皆で楽しんでいる、パフォーマンスの高い
強いチームがあります。強くてよいチームの理由が納得できました。

私の職場では、プロジェクトで仕事が出来ることイコール技術力があることと
勘違いしていました。やる気つくりも人間関係作りも大事だという認識は当然あり
ましたが、きちんと5段階評価したことも、この能力向上の教育を体系だてて意識
してやっていませんでした。

チームの5つの状態認識や状態に応じたチームビルディング施策も知りませんで
した。まさに出来る人の経験と感でやっていました。CMMIレベル1ですね。

<さあ 今日から行動しよう>
 
今活動している、プロジェクトチームの技術力 と チーム力
●チームのまとまり ●良いコミュニケーション ●自主的な助け合い
●メンバの意欲 そして ●自分で成長していくことが出来る力
を、5段階評価して見ます。

課題が具体的になると思いますので、チームビルディングの状態に応じた施策を
チームに納得してもらって、試してみます。あまりこれが得意でないリーダも
いるので、組織で対応します。
人間関係作りが上手いリーダと組み合わせるとか、
S1:形成期に支援をするとか、やってみたいと思います。

すぐには、上手くいかないと思いますが、
あきらめずに頑張りすぎずにやります。

/* コメントを頂けると嬉しいです。書く意欲が継続します。
  (C) Maeda Hideyuki 2008
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<筆者プロフィール>  前田 英行 (まえだ ひでゆき)
福島県生まれ。家族は妻、子供3人、猫一匹と亀一匹。牛久市在住。
SE、プロジェクトマネジャとして大小数多くのITシステム構築に従事。
プロジェクトマネジメント学会評議委員、PMP、ITC、システム監査
技術者。趣味は芸術と脳科学、発展途上中のゴルフとスポーツ観戦。
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■=== 【コラム/『「SALAD TIMES」Episode.4 』】<寄稿>

                       谷 純一郎/SRA西日本
                         tani@sraw.co.jp
 < Episode.4 > IT化

学生「教授!、課題レポートを提出します。」
教授「今回はなかなか難しかったのではないかな?」
学生「そうですね。コンピュータが導入されていない会社にどのように
   IT化を進めていくか?という課題は、ちょっと掴みどころがな
   くて、苦労しました。」
教授「では少し、見てみようか。」
学生「はい。よろしくお願いします。結構自信はあります。」
教授「おぉ、期待しよう。」
学生「究極とまでは行きませんが、全ての業務をシステム化提案できて
   いると思います。」
教授「確かに、何から何までコンピュータで出来るように書いてあるよ
   うだね。圧倒的だな。
   ん〜、休暇の連絡まで、PCからですか?」
学生「はい。休む連絡が即データになります。画期的かも。」
教授「そうかな?」
学生「手書きのメモに休みが書いてあったり、という前提状況が問題に
   書いてありましたから、これで漏れを無くせるはずです。
   誰も電話取らなくていいし。」
教授「誰もねぇ。誰も知らなくていいのかな?休んだことは。」
学生「大丈夫です。休んだことはデータとして記録されていますから、
   休暇の連絡に漏れはありませんし、その上、多くの人で情報共有
   できます。まさに見える化です。」
教授「それは、情報を見たい人がデータベースから休暇の情報を抽出し
   ようとした時にしか分からないんじゃないかな?」
学生「いいえ、見える化ですから、その点も考慮して、自動的にメール
   を関係部署に送るように考えてあります。」
教授「メールねぇ。
   コンピュータを使って、細かく業務を置き換えているようだね。」
学生「はい。完全網羅ですね。評点Aを目指しましたから。」
教授「ちょっと、ブレーキというか、ほど良い流れ、というものが無く
   なってしまっているような気がするね。」
学生「また何かの法則とか、言われるんですか?」
教授「いやいや、法則ではなくて、格言的なものだが、アブラハム・マ
   ズローの言葉を君に贈ろう。」
学生「はい。」
教授『もし君が持っている唯一の道具が金づちなら、君は全ての問題を
   釘として見るようになるだろう。』
学生「金づちと釘ですか?」
教授「そう、君はこの課題の答えを導き出すのに、『IT化』や『コン
   ピュータが導入されていない』という条件から、仕事をコンピュ
   ータにやらせよう、コンピュータに置き換えよう、とした訳だ。
   そして、どんどん考えを進めていく内に、何でもコンピュータで
   置き換えられるはずだ!という気持ちになったんだよ。その上、
   自分の手段はコンピュータしかないと、思ってしまったんだ。」
学生「はぁ、手段はコンピュータのみですか? 確かにそうかもしれま
   せん。」
教授「答えを焦っている時、唯一の道具が金づちであれば、問題が全て
   釘であってくれれば、どんどん叩いていけばいい。そうしたい。
   いや、そうに違いない!という風に考えてしまう訳だよ。」
学生「コンピュータを使わない部分もある。ということでしょうか?」
教授「そうだ。休暇の連絡などは、やはり口頭でつながっていくことが
   重要だと思うよ。コンピュータが全てを対応してくれるのなら、
   それでもよいかもしれないが、明日も休むような状況だろうか?
   声を聞いた感じはどうだったか?他に伝えておきたかったことは
   ないだろうか?など、かなり人間的な受け取り方と対応が必要な
   場面ではないかな。データ化も必要だろうが、対応はそれだけで
   は無いとおもうね。」
学生「なるほど。何でもコンピュータを使えば良いと決めつけずに、仕
   事の周辺をよく見て、色々な道具を使って、良い流れを作ること
   が重要なんですね。よ〜く分かりました。」
教授「では、書き直しね。」
学生「・・・」                < Episode.4 End >

// 谷 純一郎 ひろしま通(認定No.001-00897号)
/ 株式会社SRA西日本 広島支社

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■=== 【F+S Forum/開催日程】

◆開催予定:  <最新日程はHPをごらんください>

 東 京:【第130回】 5月14日(水)@六本木・センチュリーコート
 ゴルフ:【第30回】  5月23日(金)@成田ハイツリー
 広 島:【第11回】  6月20日(金)@アップルツリー+ゴルフ 
 福 岡:【第31回】  7月 4日(金)@エスカイア+ゴルフ

◆開催報告:

 宮 崎:《特別企画》  4月 4日(金)〜5日(土)@宮崎フェニックス
  ・東京から9名、福岡から5名の計14名にご参加頂きました
   <フェニックスカントリークラブ / トム・ワトソンゴルフコース>
     http://www.seagaia.co.jp/japanese/golf/
 大 阪:【第42回】  4月 9日(水)@梅田:エスカイアクラブ
  ・清水さんのスペシャルライブ付には16名のご参加でした
 東 京:【第129回】 4月16日(水)@六本木・センチュリーコート
  ・相変わらずに低調な35名の参加者数となりました
 名古屋:【第27回】  4月17日(金)@名駅:エスカイア+GOLF
  ・13名のご参加でした、久しぶりのゴルフへは7名が参加
   <富士OGMエクセレントクラブ 伊勢大鷲コース>
     http://www.orix-gm.jp/iseootori/

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  「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
   参加者のご紹介や【F+S Flash】のバックナンバーは上記URLで
  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記: 昨年の12月に石垣は小浜島リゾート・ハイムルミラージュCC
で「最南端」と「最西端」のホールをプレイできたので、今年は「最北端」と
「最東端」をプレイして、東西南北を全部制覇しようとHPで検索していたら、
☆最北端:ノースバレーカントリークラブ、☆最東端:根室ゴルフクラブ、と
判明しました。両ゴルフ場は近くではないので一気に行くのは大変そうですが、
誰か一緒にプレイしに行きませんか?さて、新年度が始まりました。昨年度は
皆さんの会社にとってどんな年でしたか?気が付いたらどこかの会社にM&A
されていた方も結構いるのではないでしょうか?超大企業と技術などの特徴を
持った小企業しか生き残れないのでしょうかねえ??話は変わりますが、夏の
「北京オリンピック」はちゃんと開催されるんでしょうか?もう一つ位大きな
問題を中国が起こせば開催が難しくなるでしょうね。聖火リレーが大きな問題
となっていましたが、アレは必要なのでしょうか??単なるショーやデモンス
トレーション化されたものは要らないですよね。政治やビジネスに利用された
(その上で成り立ってるので仕方ない面もありますが)オリンピックですが、
だったらオリンピック精神など外して完全にショー化して、「シルク・ドゥ・
ソレイユ」のグローバル版にした方がスッキリするのではないでしょうか??

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