F+S Flash
(Vol.8)

   

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第7弾】
  荒川滋/しんきん情報システムセンター、北橋房枝/ビーエスアイ、
  小林晃/帝人システムテクノロジー
【経営とIT/パラドックスの時代】  <寄稿> 公江義隆
  IT化の効果を追求する立場から、I:情報とT:技術のパラドックス
【経営とIT/注目されるビジネステーマ】 西嶋陽一/TRU
  増加する経営課題としてのIT関連テーマ
【米国調査案内/米国EAI動向調査】 9月17日〜23日(5泊7日)
  実施することになってしまいましたので、最後のお願いで〜す!!
【www紹介/『it−web』webマガジン】
  ソリューション情報サイトを目指して準備中のwebマガジン
【セミナー案内/ファイヤー・ポンド・ジャパン】
  『CRMを成功させるeコマース戦略』 9月5日(火)
【セミナー案内/日本情報システム・ユーザー協会】
  JUAS主催のセミナー3種を紹介しています
【一芸に秀でる/テニス編】 <寄稿> 早川弘道/メイソンシステム
  前回はGOLF(ホールインワン)での登場でしたが、本業はこちらです
【人事異動】
  転職にも夏枯れってあるのでしょうか...?
【人材募集】
  NTTデータサイエンス、PENTASOFT、TRU、メイソンシステム、JSS 
【F+S Forum/開催日程】
  東京:【第47回】  9月13日(水)
  東京:【第48回】 10月25日(水)
  大阪:【第9回】  10月11日(水)
  GOLF(7/28)の結果報告
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■=== 【F+Sメンバー紹介/第7弾】

1)荒川 滋/しんきん情報システムセンター

 絶対にしばらく転職しないと思っていたら、いつの間にか全く畑違いへ。
 何にでも前向きな荒川さんです。忙しさをいつも楽しんでいるような
 雰囲気は何故なんでしょうか?

 <ご本人からの一言> arakawa@ssc.facetoface.ne.jp

 皆様、はじめまして荒川@しんきん情報情報システムセンターです。

 ・F+S Forumとの出会い:
 西嶋さんとは、私がNCR、西嶋さんがQADにいた7〜8年前に
 お会いさせていただいたのが最初と思います。その後、NCRでERPを
 個人的に研究しようとERP研究推進フォーラムに参加したときに、
 偶然西嶋さんを紹介され、それが2度目の出会いであったと思います。
 その流れで、F+S Forumに参加させて頂いております。確か4年ぐらい
 になると思いますが、出席率はあまり芳しくない荒川であります。
 F+Sで知り合った、O社のK氏に誘われて、今のしんきん情報システム
 センターに売られてしまいました。

 ・しんきん情報システムセンターとは:
 せっかくですから、しんきん情報システムセンターの紹介をちょっとします。
 この会社は、名前の通り信用金庫業界で作られた会社でありまして、主に
 業界の機械化を推進する会社で、私は「業界新ネット推進プロジェクト」を
 担当させられております。いわゆる業界のイントラネット、信金業界を
 横断するエクストラネットを運営を行っております。
 最近の主な仕事は、このネットを利用したコンテンンツビジネスの
 企画推進を行いなっており、世の中でいわれているネット関連のビジネスは
 ほとんど当てはまると思います。
 (ASP、IDC、インターネットバンキング、ハウジング、ホスティング等)
    弊社URL http://www.shinkin.co.jp/ssc
 
 勝負は、いかに短期間に低コストでコンテンツ、サービスを企画し
 信用金庫業界に提供していくかだと思っております。
 アイデア、ソリューション、ビジネス企画等などございましたら
 是非とも紹介ご提案いただければと考えております。

 ・最後に:
 このF+Sの良いところは、ただ単に酒を飲み、話したい人が話し合えば
 良いと、枠に定まってなく自由(多少いいかげん)であるところと思います。
 今後ともF+Sの皆様とは末永くお付き合いできればと考えております。
 宜しくお願い申し上げます。

2)北橋 房枝/ビーエスアイ

 ご自宅が私の通勤途上にあるためお母様のご尊顔はしょっちゅう拝見して
 いるのですが、もう4年にもなるのにご本人とは3回くらいしか会っていません。
 きっと、活動の時間帯が違うのでしょうね?!<近くに美人がいるのに残念>

 <ご本人からの一言>

 (株)ビーエスアイの 北橋房枝(きたはしふさえ)です。
 え・・・? 「ビーエスアイ」なんて聞いたことない?
 それもそのはず、旧社名は(株)物産システムインテグレーション、
 8月1日に社名変更したばかりなのです。

 弊社は昨年創立10周年を迎えました三井物産のIT戦略?子会社です。
 放送・通信事業社向け課金システム、J-PHONEの最新コンテンツ企画
 運用等のSI事業及び、海外のパッケージソフト販売・サポートの
 SP(Software Product)事業を柱に10年以上事業展開してきまして、
 21世紀に向けて新たに飛躍したいという思いもあってか、
 今までの愛称「BSI」を新社名とすることになりました。
 今後ともお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

 そんな中で私自身は 金融システム部に在籍5年、一貫して金融機関
 向けパッケージソフトの販売とサポートを担当しております。
 元々は商社出身なのですが、巡り巡ってIT業界にたどり着いたのが
 5年前、それからずっと同じソフトウェアを扱ってきまして、
 それ以外のことについては全く無知の素人です。

 このF+Sは、たしか4年ほど前、この業界に入いりたてで右も左も
 わからぬ私に「大切なのは人脈。」といって西田さん(現:JSS)
 が紹介して下さり参加させて頂いたのが最初です。
 当初は「ERP」の言葉も知らず、皆様の会社名をお聞きしても
 どんな会社かさっぱりわからない、という状態でした。
 西嶋さん始め、皆様の暖かいまなざしに守られて(?)、ここまで
 来ることができました。まだまだわからぬことも多いですが、
 仕事上でのお付き合いよりとにかく皆様とお話しながら多くのことを
 勉強させて頂いています。

 うれしいことに、やさしい?おじさまたちとごいっしょにゴルフを
 させていただく機会もあり人脈も広がりつつあります。
 F+Sは私にとって 様々なチャレンジなのですが、これからも
 出来るだけ参加していきたいと思いますので、よろしくご指導下さい。

3)小林 晃/帝人システムテクノロジー

 名前からは想像できない男ぶり、昔は走り高跳びをやっていてほっそり
 していたとは写真を見ても信じられません。仕事の上でも暴れん坊?!
 体育会系を絵に描いたような人物ですが、案外文化系も得意だったりします。

 <ご本人からの一言>  kobayashi@tjnsys.co.jp

 (株)帝人システムテクノロジーの医療公共システム事業部を担当して
 おります小林 晃(今も昔もコバヤシアキラ)です。
 下記の通り会社並び自己紹介をさせていただきます。

 =会社=:
 帝人株式会社100%の子会社ですが来年1月1日より日商岩井系列の
 インフォコム社と合併いたします。新社名は「インフォコム」となる予定です。
 現在小職の担当している医療公共システム事業部では医療施設のSI、
 医用画像、放射線部門支援、薬剤業務支援等々のパッケージ開発販売を
 手がけております。全国47都道府県の700以上の医療機関の800
 拠点以上でお世話になっております。
 「最終顧客は自分自身であることを肝に銘じ安心して受けられる医療/
 福祉の実現をお手伝いする」をモットーに日々のた打ち回ってます。

 =個人=:
 ・今年は歳男です。辰年の獅子座で血液型はO型(体型も大型)です
  ので夢見ることが大好きです。
 ・趣味は食(食べることも料理することも徹底して取り組みます。
  情報交換しましょう!)、呑(和洋を問わず酒を愛でています。
  日本酒は全国120蔵の300銘柄程度を制覇しました)
  動(ゴルフ:飛距離にこだわるタイプ)、文(絵画)等々
 まだまだあるのですが割愛します。
 要は好奇心が強く何にでも手を出すタイプです。結果として趣味が多くて
 仕事の時間がなかなか取れないのが悩みです。
 ・修験道/気功を十年以上かじっています。
 ・現在単身赴任10年目です。家族は神戸です。遊んで下さる方大歓迎です。

 F+Sへの参加意義:
 ・利害得失なしでいろいろな方と出会いがある。
 ・出席される方々は魅力的な方が多く自分にとって刺激となる。
 ・ゴルフコンペも楽しい。
 ...なにはともあれ「楽しい出会い、会話、美味しい食べ物と飲み物、
 美しい自然、楽で高収入な仕事、燃えるような恋、スリルに満ちた遊び」を
 追い求める快楽主義者です。今後とも宜しくお願い申し上げます。

■=== 【経営とIT/パラドックスの時代】 <寄稿> 公江義隆

 今回も前回に引き続き、もと武田薬品の公江さんに寄稿いただきました。
 ユーザ企業のシステム部門は、何が情報なのかを真剣に見直し、そのために
 必要な基礎データやデータ加工の仕組みを準備する必要があろう。
 そして、企業としては、その情報を基盤として分析〜判断〜実行を迅速に
 実施できる仕組みへの変革とそのための人材育成が急務といえる。

 ==== 『パラドックスの時代』 ====

 IT狂騒に明け暮れる昨今の世情である。しかし、前回に述べたように技術の
 基盤を米国に依存する日本では、IT投資のお金の相当部分は米国へ流れる。
 ITは、所詮、方法・道具である。道具に成果が機械的についてくるものでは
 ない。 我々にとって必要なのは、徹底したIT投資効果の追及である。
 IT化のユーザー効果を追求すると言う立場から、I:情報と、T:技術を、
 パラドックスの問題として考えてみる。

・I−情報:情報化時代は情報が重要になる時代と思いがちであるが、事実は
 情報が価値を失う時代である。情報化時代は情報(データ)が容易に安価に
 入手できる。その結果、誰でもが簡単に「知る」ことが可能になると、知って
 いるだけでは差別化にならず、知識、知恵、さらに創造性といったより高度の
 情報・能力が決め手になる。
 データベースを重要視する時代は終わった。知識・知恵の体系化を支援する
 仕組みが次の課題ではないであろうか。
 その鍵は、目的とデータ、データとデータ、目的と人…などの
 リンク情報にある。

・T−技術:昨今、情報通信技術が飛躍的に進歩したと言われる。益々技術が
 大切と思いがちであるが、実際にはその反対になる。技術が未熟な段階では
 技術がボトルネックであった。技術が進んで大抵のことが出来るように
 なれば、技術のことは気にする必要はない。
  (高度の専門家による、一般には見えない所での問題になる
   と言うのが事実であろう)
 中身をあれこれ詮索しても、所詮、素人の探偵ゴッコにおわる。
 使う側からは、技術はコストで評価すればよい。
 ユーザー企業のSE、或いはアプリケーションを考えるSIrにとっては、
 「解決すべき問題は何か、その目的は何か…」に最大限の力を傾注すべき
 であって、技術問題の興味・関心に多くのエネルギーを割くべきではない。

 これらの問題に関して、「経営にリンクした情報システムを考える〔公江〕」
 −"COMPUTER REPORT(1998.10〜1999-2連載)"―日本経営科学研究所刊から、
 関連部分の内容の一部を下記に記しました。
 皆様方のご意見、ご批判などを戴ければ幸いです。

◆「データとデータのリンクが大切な知識の情報」

 職場で「戸棚や机の引き出しの中の整理をしましょう」「重複した資料は廃棄
 しましょう」といったプロジェクトが時々ある。各自の机の引き出しにあった
 機器やソフトのカタログは、最新版一部が資料室のしかるべき場所に保管され、
 残りは廃棄と言う事になる。

 廃棄資料の山を前にオフィスの大掃除、ファイリング作戦大成功となるのだが、
 翌日から「これじゃ仕事にならない」と言ったことになっていることがよくある。
 例えば、機器のカタログは、この機器を使うシステムの計画書や設計書、仕様
 の打ち合わせの議事録などの関係書類と一緒にテーマ別のファイルに綴じられ
 ているところに意味がある。つまり、計画書の中の機器リスト参照用の詳細
 データとして、あるいは設計書の設計仕様の前提条件のデータとして、同じ
 ファイルに綴じられていることによって、相互の関連付け(リンク)が暗黙的
 になされており、このリンクこそが大切な知識の情報なのである。

・知識や考え方によってリンクの仕方に違いがでてくる。

 同じ問題や目的であっても人によって使うデータやその順序が違ってくる。
 ある目的に対して使ったデータと、その結果としての行動と、その評価が
 書かれた文書は知識の情報源である。
 文章はこれら相互の因果関係(リンク)を表現している。
 検索するデータとその検索順序もこれをトレース出来れば、それをやった人の
 知識や考え方が想像できる。課題毎に電子メールのやり取りの内容を順序立て
 てファイルに残しておけば、ここにはこれがどんな問題なのかということや、
 プロジェクトの経過、現況、関係者の考え方など多くの知識が蓄積されている
 事になる。

 単体では事実情報、つまり単なるデータとして価値の低いものが、ある目的と
 繋がり(リンク)を持ち他のデータと組み合わされたときにはじめて大きな
 価値を持ってくる。一つの知識が他の知識と組み合わされた時、ここから
 新たな知識や知恵やノウハウが生まれてくる。
 「情報活用」とはこのことに他ならない。但しここには大きな個人差がある。
 「情報共有」には、この知識レベルの情報(リンクのデータ)の共有を考えて
 いく必要がある。情報共有はこれ自体が目的ではない。ある問題や目的に対し
 て、誰と誰とが何のためにどんな知識を共有すべきかを考えて、そしてこれが
 出来てはじめて組織として「質」の向上が出来る。「NEEDS TO KNOW」の考え方
 が必要である。これが無いとデータベースサーバは電子ごみ箱になり、ネット
 ワークは渋滞道路になる。

 新しい価値を生み出す「創造」は、新しいデータや異なった価値観との
 ぶつかり合いによってこのリンクが再構成される場合というようにも考えられる。

・「情報共有=データベースの公開」では、ここから期待出来る事は限られる。

 情報化の時代は情報が価値を失う時代である。単なる事実データのような情報
 は、誰にでも簡単に入手が可能になっていく時代である。対象とする情報の
 レベルを、データから知識、知恵のレベルに上げていかなければならない。
 英語のDATA, INFORMATION, INTERIGENCE, INTELLECT, INSIGHT等の意味を
 復習して見る必要がありそうである。 

 <提言>:思考作業の結果を検索・使用したデータのつながりとして記録、
      保管できるシステムなどは考えられないだろうか?
   ………………………………………………

◆「技術指向から問題中心指向へ」

 ハード・ソフトの性能と機能の現状を、どう評価すべきであろうか。
 少なくとも、一般オフィス用のパソコンなどでは、ほとんど使うことのない
 機能、使わなくても済む機能などが満載され、明らかに機能・性能が供給過剰
 になっている。
 一般のマーケットとの違いは、必要でないものが市場在庫として売れないで
 残るのでなく、商品として売れた後に消費者の机上で、使われない技術―機能
 の在庫となっていることである。「もしかしたら、これを使ってすばらしい
 ことが出来るかもしれない」と言う想いと夢を買っていることになる。
 バブル経済期の乗用車のオプションパーツのようなものである。
 (これは、既に企業の中で、ITは投資でなく、消費・浪費になっていると
  言うことでもある)

 賢い購買者、消費者として、本当に必要なものを見極め、技術に対するニーズ
 とその充足度を評価した上で、従来の発想や判断基準を変えていくべき時期に
 あると思う。

・企業運営に情報システムが効果的に寄与していく為に

 「道具(技術)が目的を探す」アプローチに代わって、「問題が道具を探す―
 ―目的が手段を選ぶ」アプローチが本当に望まれてくる。

 情報システム部門の人、特に技術を担当する人が「新しく発表されたこの技術
 を何に使うか」「この商品で何ができるか」と言うような発想から脱却して、
 「企業の抱える問題は何か」から始まり「それらを解決していくためにどんな
 技術が必要か」、「問題解決に至近距離にある商品を使って、やるに値するだけ
 の効果は得られるか」、「他の全く異なる方法はないか」といった発想とアプロ
 ーチをとるように要求される時代である。

 道具を機能的に捉えて「こういうことが(機能的・技術的に)出来る」と言っ
 ているレベルと、自分達の会社の具体的な問題を捉えて「これをこう解決する」
 と言えるレベルの差がこれまで以上に大きくなる。

 使用する立場からは、技術や商品を技術の物差しで評価する必要性があるのは
 「どちらの方式が原理的に見て将来性があるか」と言った場合であり、
 通常はビジネスニーズとコストが物差しである。
 全体のコストと効果と、その展開スケヂュールをとりまとめたビジネスプラン
 として、技術の計画を評価していく必要がある。

 ユーザー企業で情報システム化に携わる人達にとって、自分の席まで届けて
 くれるベンダーの情報に頼るのでなく、自分で考え、自分で情報を集め、自分
 が問題の最上流に立って考えることが要求される厳しい時代でもある。

                 公江義隆 y-koe@alum.calberkeley.org

■=== 【経営とIT/注目されるビジネステーマ】 西嶋陽一/TRU

 企業の経営企画部が注目するテーマとして
 IT関連テーマが多くなってきている。

 「東洋経済統計月報」によるとビジネステーマのトップ10は
  以下のようになっている。 (出典:週間東洋経済2000.8.12-19)
   1.eコマース(BtoB,C含む)
   2.環境マネジメント
   3.アウトソーシング
   4.ビジネスモデル(特許)
   5.グループ・連結経営
   6.SCM
   7.IT
   8.Eビジネス
   9.M&A
  10.ナレッジマネジメント

 多くの企業でeコマース/eビジネスが重要課題として取り上げられているが、
 残念ながら何のために検討しようとしているのかという目的が明確でない
 ケースを多く見受ける。 企業の長期ビジョンや経営理念を見直し
 その基盤の上に企業としての経営戦略を構築しなければ、単にキーワードを
 取り上げて検討しようとしても結論は出てこない。

 中途半端な『変わらなきゃ!!』意識は百害あって一利なしである。
 半年以上も会議は踊る状態で無意味な経営改革活動なるものを実施する
 くらいなら、得意な改善活動を数項目でも実施した方が前進できる。

 今こそトップダウン型で経営活動全般を見直し、
 企業の将来に向けた青写真を創作すべき時期である。

1.経営戦略の決定と中長期目標の徹底(Corporate Vision & Concept):
 現状の保有能力分析と経営目標から、長期目標への道筋とその戦術を決定
 し、社内に徹底する。基本的には、個々の社員がどんな役割・責任・権限
 を分担しどう行動することが期待されるのか、そして、その目標達成の
 結果として顧客・取引先・社員・株主にどんな良いことが待っているのか、
 を社内に充分認知させることを最初に実施すべきである。また、経営理念
 や企業哲学の復習も重要な点である。短期間であってもこのフェーズを
 必ず実施して欲しい。

2.経営革新(Management System Revolution):
 次に、経営管理の仕組みを変革する。特に、企業の経営目標に沿った権限
 規定や人事制度の改革が重要である。上意下達と下意上達の促進による
 透明性の向上と、限りなく現場に近いところでの迅速な意志決定を可能に
 する仕組み作りが必要となる。
 ITでは、ワークフロー、グループウエア、データウエアハウスの活用
 などが関係し、業務組織の壁を取り払った会社経営視点(グローバル視点)
 での討議検討が重要となる。

3.事業改革(Business Architecture Re-Design):
 その上で、ビジネスとして自社でやるべき事(差別化の根源)は何か?
 自社でしかやれない事(コア・コンピテンス)は何か?の決定。その方向
 に基づいた変革のための外部との戦略的提携やアウトソーシングの活用に
 よるリソースの集中活用が鍵となる。
 ITでは、インターネット技術の活用やeAI(Enterprise Application 
 Integration)が重要となり、キーワードは拡張サプライチェーンつまり
 企業間連携の仕組み作りの検討となる。

4.業務改革(Application Process Re-Engineering):
 IT前では最後のステップが業務改革である。徹底した無駄の排除と将来
 の変化への柔軟性確保のため、業務手順と業務手続きを見直す。業務担当
 者の視点ではなく、その業務が必要な理由を分析しかつ重要度を順位付け
 しながら、最低必要な重要業務のみを残す。そして、何でもコンピュータ
 化ではなく、代替処理方法の検討も非常に重要である。また、戦略業務で
 あっても情報システムが強みの根源でないケースも多く、その場合も
 非戦略的な業務と同様のアプローチをし、強みの根源となっている人材や
 仕組みをより活かすための支援に徹底する。
 即時性の必要度を充分検討し、また、リスクとのバランスを十分検討し、
 むやみな自動化と即時性の追求は避ける。目的とする効果をいかに迅速に
 かつ安価に得るかが重要である。かつてあった自動化への莫大な投資が
 市場変化への追従を遅らせた例のようなケースも考えられ、慎重かつ
 大胆な判断が必要である。
 ITでは、ワークフローやERP/SCM/CRMなどのパッケージの
 有効活用であり、キーワードは全体最適化(Total Optimization)となる。

            西嶋陽一/TRU GGD02470@nifty.ne.jp

■=== 【米国調査案内/米国EAI動向調査】

 10名まで行かなかったのですが実施することになってしまいましたので
 最後のお願い(?)です。参加希望者は、大至急ご連絡をお願いします。
 西嶋/TRU(GGD02470@nifty.ne.jp)、あるいは
 久保田/NTB(sjk001@ntb.co.jp)宛に至急ご連絡ください。 
 一緒にアメリカに行きましょう。

          米国EAI動向調査のご案内
   〜 eマーケットプレイスでの導入事例 〜

  複数の既存システム間の連携を短期で構築するツールとしてEAI
 (Enterprize Application Integration)が大きな注目を浴び始めています。
 また、企業の情報システムにとって、eビジネス対応のインフラを
 整備するための重要なツールとしての位置付けも確立しつつあります。

  このように国内のEAI市場が大きく立ち上がる時期に、EAIツールの
 導入実績の格段に多い米国において、その市場動向、各EAIツールの特徴、
 導入事例(特にeマーケットプレイスにおいての)などを調査することにより、
 ビジネスチャンスの拡大にお役立て頂きたく本調査」を計画しております。

 <調査内容>  (詳細日程をご希望の方はご連絡ください)
 EAIベンダー4〜5社を訪問し、各EAIツールの特徴や相違点を
 学ぶと同時に、米国に於けるEAI最新事情を肌で感じる。
 ・米国著名ITコンサルタントによるレクチャー「米国EAI市場最新動向」
 ・米国EAIベンダー調査 < 各EAIツールの特徴・相違点の調査>
 ・米国における、主にeマーケットプレスでの導入事例調査

 期 間: 2000年9月17日(日)〜23日(土)<5泊7日>
 訪問地: サンフランシスコ、サンノゼ近郊
 費 用: 498、000円

 主催:株式会社 野村ツーリストビューロー 新宿支店
      運輸大臣登録一般旅行業第229号 (社)日本旅行業協会正会員
      TEL:03-3348-7851  FAX:03-3348-7859 担当:久保田 裕之

 EAI関連の各種情報は以下のサイトで:
  http://eai.ittoolbox.com/
  http://www.eaijournal.com/

<予告>
 ☆☆☆ eBusiness eXpo & Conference 2000 +企業訪問 ☆☆☆
   12月12日〜14日にニューヨークで開催される
   eビジネスエキスポを中心とした視察ツアーも企画中。
   12月のニューヨークは寒いけどライトアップが非常に綺麗ですヨ!

■=== 【www紹介/『it−web』webマガジン】

 まだまだ準備中ですが、今後内容は充実されていきます。
 試行期間中ですのでご意見ご要望を聞かせて欲しいそうです。

 【名称】 << it−web >> 
  業務のデジタル化に取り組む企業のためのソリューション専門サイト

 【概要】
  デジタル化による業務改善を目指す企業のためのITおよび業務システム関連
  の専門情報サイトです。情報技術そのものではなく、「具体的に業務がどう
  変わるのか、どう効率化できるのか」という実質面を中心に、業務課題にまで
  踏み込んだ具体的なソリューションをご提供します。

 【構成】
  =業種別ソリューション=
  業種(流通・物流・製造・オフィス・金融・サービス・教育・医療/福祉・
  施設/建物・建築/土木・その他)および業務のディレクトリで、
  「業務内容」から対応ソリューションを検索できるデータベース。
  業務改善のためのハードウエア、ソフトウエア、システム、サービスなどを
  「ソリューション」として紹介します。
  =特集=
  主に中小企業の経営層や業務担当リーダー、CSO(経営戦略責任者)などを
  対象に、業務に直結したソリューション情報を特集します。
   =連載=
  事例やインタビュー、解説記事、コラムなどを連載します。

 【URL】  http://www.nikko-pb.co.jp/it-web/
  (一部内容にはパスワードが必要となります。西嶋までご連絡ください。)

 【問合先】 日本工業出版(株)「情報端末」編集部 TEL:03-3808-1021
       E-Mail: info-n@nikko-pb.co.jp 

■=== 【セミナー案内/ファイヤーポンド】

 新造さんのファイヤー・ポンド・ジャパン(株)がセミナーを開催します。

 タイトル: 『CRMを成功させるeコマース戦略』
 日  時: 2000年9月5日(火)14:00-17:30
 基調講演: 上里 譲  日経情報ストラテジー 編集長
       『グローバルに広がるIT化の波
           −今日本がすべきことは何か?−
                  eビジネス成功の秘訣』
 場  所: アカデミーヒルズ内アカデミーホール
       東京都港区赤坂 アーク森ビル・ウエストウイング36F
 定  員: 100名
 会  費: 無料
 参加申込: マーケティング担当 京野 TEL:03-5213-0314
       代表取締役 新造宋三郎 sosaburo.shinzo@firepond.com 

■=== 【セミナー紹介/日本情報システム・ユーザー協会】

★「米国最新情報技術旋風」 9月22日(金)

(1)タイトル:
  一色教授の第9回「米国最新情報技術旋風」
  〜“e”がネットに乗ってビジネスモデルを変えるとき〜
    [キャッチ:今年も一色先生が帰ってきます!!]
(2)講師:一色浩一郎(いっしきこういちろう)氏
   カリフォルニア州立工科大学 教授(経営学博士)
(3)内容:
  1)米国最新情報技術動向
  2)米国のECとeビジネス事情
  3)米国企業における経営戦略と情報化計画
  4)ネットワーク社会におけるビジネスモデルと産業構造の変化
  5)米国におけるASPおよび汎用ソフトの活用
  6)Webアプリケーションとツール
  7)米国システムベンダ各社のネットワーク化戦略
  8)活用される開発手法と開発ツール
(4)日時:平成12年9月22日(金) 13:00〜16:00
(5)会場:社団法人 日本情報システム・ユーザー協会 4階 講習室
      東京都中央区日本橋小伝馬町15−17 ASK日本橋ビル
(6)参加費:1名31,500円(会員28,350円)[消費税込み]

★「日本のIT革命はこうなる!」 10月6日(金)

(1)タイトル:
  平成12年度 情報化月間参加事業
  JUASユーザーカンファレンス2000 in Autumn
  〜産・官・学の第一人者が語る〜 「日本のIT革命はこうなる!」
(2)内容と講師:
  1)セッション1『日本のIT革命と今後の方向』
     通商産業省 機械情報産業局 情報処理振興課長  木村雅昭氏
  2)セッション2:『IT革命:日本のIT戦略と現状』
     東京工業大学 フロンティア創造共同研究センター
     情報系研究機能 教授 大山永昭氏
  3)セッション3:『我が社のIT革命』
     伊藤忠商事株式会社 経営企画担当役員 兼 CIO 奥田陽一氏
  4)JUASユーザー交流会(17:30〜19:00)
(3)会場:中央大学駿河台記念館
      東京都千代田区神田駿河台3−11−5
(4)日時:平成12年10月6日(金) 13:30〜17:00
(5)参加費:1名15,750円(会員10,500円)[消費税込み]
   ユーザー交流会のみ参加の場合は、1名5,250円

★「中堅SE養成講座」(情報化リーダ養成コース)

(1)タイトル:中堅SE養成講座(情報化リーダ養成コース)
(2)対象:SE業務を2〜3年経験された方、これからSEを目指される方
(3)内容と日時:
  1)第1回:テーマ「情報化リーダの必要性、役割、業務知識、
             ビジネスプロセス」
       <2000年10月5日、6日10:00〜17:00>
  2)第2回:テーマ「情報戦略・システム開発方法論、情報技術論」
       <2000年10月19日、20日10:00〜17:00>
  3)第3回:テーマ「コーディネーション」
       <2000年10月26日、27日10:00〜17:00>
(4)会場:社団法人 日本情報システム・ユーザー協会 4階 講習室
      東京都中央区日本橋小伝馬町15−17 ASK日本橋ビル
(5)参加費:各回1名68,250円(会員63,000円)
     [テキスト代、費税込み]3回通しでは、162,750円です。

※上記各セミナーの申込問合先:
  社団法人 日本情報システム・ユーザー協会
  東京都中央区日本橋小伝馬町15−17 ASK日本橋ビル5階
  TEL:03−3249−4101・FAX:03−5645−8493
  詳しくは右記JUASホームページで  http://www.juas.or.jp/ 

■=== 【一芸に秀でる/テニス編】<寄稿> 早川弘道/メイソンシステム

 皆さんの前で一芸に秀でるのタイトルでお話しするのは恥ずかしいのですが、
 私にはこれしか無いということで書いてみました。

 テニスをはじめたキッカケは新入社員で入った職場の上司の命令(誰も相手を
 しなかったらしい)で、しかも上司の中古のラケットを30数年前の\1000円で
 買わされ相手をさせられたのがはじめでした。やってみると意外と面白く簡単
 でした。ほんの僅かな期間で上司を追い越してしまいました。

 1年で市の大会でのシード選手にまでなっていました。目指すは全日本選手に
 なる事。大きな目標でした。そして目標が叶ったのはなんと25年後のことで
 した。25年間テニスひと筋、一日たりとも、妻の手を握らない日はあっても
 ラケットを握らない日はありませんでした。
 新婚時代に、朝早くコートに向かう私の車が多摩川の橋を渡るのを、土手に登
 り泣きながら見送ったと、後年聞かされその時はおもわずそっと肩をだきしめ
 ました(と思います)。とにかく夢中でした。まさに楽しい夢の中にいるようで
 した。一芸に秀でる、即ちひとつの事にこだわり続けることが夢を叶え、一芸
 に秀でる事が出来るのではないでしょうか。

 そして、又新たな挑戦、60歳で全日本選手権に出場すること。
 挑戦する気迫と、あの達成した時の素晴らしい感動を。

 逞しき意思、炎ゆる情熱、安易を振り捨てる冒険心、今まさに青春.年を重ね
 ただけで人は老いない。理想を失う時に精神はしぼむ。テニスはいつまでも
 私に青春を与えてくれる。そして、試合のたびに新しい宝物(友達)も授けて
 くれる。これからも、ますます元気でテニスを続けていきたいと思っています
 (もちろん...仕事も?!)。

■=== 【人事異動】

F+S Flash発行以来はじめて転職情報がありませんでした。

<転勤> 大阪==>東京
1)松田光司/(株)日本リース 情報通信営業部
  (東京の月例会へ参加されるそうですので皆様ヨロシク)

■=== 【人材募集】

1)NTTデータサイエンス: 	http://www.nttdatascience.co.jp/
   SAP/R3のコンサルタント他、社員募集中!!
2)PENTASOFT:(インドの大手SI)http://www.pentafour.com/
   営業マネージャーおよびSEを募集中!! (英語の出来る人)
3)TRUソリューションズ: http://member.nifty.ne.jp/TRU-Solutions/
   SAP/R3、Oracle/AP、PeopleSoftのコンサル募集!
   その他、IT系コンサル、業務系コンサル、プロマネが出来る人
   プロフェッショナル集団に向けて一緒にビジネスしませんか?
4)メイソンシステム: 	http://www.mayson.co.jp/
   生産管理のコンサルタント&SEを募集中
   詳細はメイソン/早川さんまでお問い合わせください。
      hayakawa@mayson.co.jp
5)JSS: 		    http://www.jsscorp.co.jp/
   ソフトウエア開発技術者(SE,PG)を若干名募集中!!
   詳細はJSS/西田さんまでお問い合わせください。
      t-nishida@jsscorp.co.jp

■=== 【F+S Forum/開催日程】

★月例会開催予定:

 ・東京(第47回)= 2000年 9月13日(水)19:00〜
 ・東京(第48回)= 2000年10月25日(水)19:00〜
 ・大阪(第9回) = 2000年10月11日(水)19:00〜

★GOLF(7/28)の結果報告:

  裾野カンツリー倶楽部   http://www.susono-cc.co.jp/
    優 勝: 高橋秀典/タスクシステムプロモーション
    第2位: 辻 久彦/エフタイム
    第3位: 遠藤淳裕
  懇親会&表彰式会場の御殿場高原ビールは良かったです。
  温泉もあり宿泊もできます、一度行ってみてください。
     http://www.gkb.co.jp/gkb/detail.htm
  幹事の楠本さん、浦野さん、たいへんお疲れさまでした。
  なお、次回の幹事は、高橋さんと紙岡さんです。
  すでに千葉方面でという話がありますが
  11月開催を目指して幹事の方をよろしくお願いします。
  なお、当日の写真はホームページに掲載しております。

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 「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
   http://member.nifty.ne.jp/TRU-Solutions/tru-04.htm/
 各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記:
夏休みを既に取得された方がほとんどだと思いますが、中にはプロジェクト
のピークに当たり当分休めそうにもないと言う方もおられることでしょう。
先日、メンバー紹介が最初にあるのは何故?との質問を受けました。
F+S Flashは、もともと「F+S Forum」メンバー個人の相互理解促進のための
コミュニケーション用に作成をスタートしましたので、このような構成にな
っています。各記事の寄稿をいただく方々には失礼とは思いますがご理解の
程お願い申し上げます。個々の『人』が中心の「F+S Forum」です。
記念の第50回を年末にしようか21世紀初頭にしようかと悩んでいる事務
局でした。来年は7年目に突入です。息切れせずに頑張りま〜す。(フ〜ッ)
今回は原稿集めに苦労したのですが結果的にはえらく多くなってしまいました。
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